2005年05月01日

奇術師さん1

★株研ネット★より抜粋************************************************************************************************
マーケットの奇術師の自己紹介
[2001/07/04 am9:00]

こんにちは、みなさま。マーケットの奇術師と申します。
 このたび、縁あってこちらにお邪魔するようになりました。どうぞよろしくおねがいいたします。
 おわかりの方もいらっしゃると思うのですが、私の投稿名の由来は、魔術師と呼ぶにふさわしい、世界的に有名なトレーダーたちへのインタビュー集のタイトル\"Market Wizards\"をもじったものです。
(邦訳も出ています『マーケットの魔術師』(日本経済新聞社))

 魔術師とはいかなくても、その真似事ぐらいはできるようになりたいと思って、奇術師と名乗りました。まだまだ魔術師への道は遠いですけど、先人たちの貴重な経験を学びながら、一歩一歩努力して行きたいと思っています。
 現在、私自身は、じつは純粋な個人投資家のみなさまとは立場的にちょっと異なる部分があるのですが、そのあたりはなるべく抑えて、ここではあくまでキャピタルゲインを主目的とする現物株の売買を主たるテーマといたします。ときどき脱線するかもしれませんが、その節はご容赦下さいまし。

 ところで、みなさまは 『戦略の失敗は戦術では補い得ない』 という言葉をご存知でしょうか。
 クラウゼヴィッツの一節ですが・・・つまり、戦略的に不利な態勢で、戦術的勝利をいくら積み重ねても、労多くして益は少ない、というぐらいの意味でしょうね。株式市場という経済戦争の戦場で、限られた兵力(資金)で戦いに臨むわけですから、なるべく天の時・地の利を得た上で、有利な態勢で事を運びたいものです。そのためにはどうすればいいのか、やり方は人それぞれだと思いますが、みなさまご自身でオリジナルな戦略を考えるための、きっかけやヒントのようなものをご提供できればそれにまさる喜びはありません。
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市場内の資金流動
[2001/07/04 am9:30]より抜粋

 さて、このように株式市場では、ある程度の期間ごとに、主たる物色対象が循環して行く傾向があります。なぜこういった現象が起きるのかと言いますと、もちろん常に割安を買い割高を利食おうとする機関投資家の習性によるものだと思います。
 ファンダメンタルズを重視し、ポートフォリオ運用を大前提とする彼らは、企業本来の 価値や、利益成長から予測される将来価値を見据え、割高な銘柄をポートフォリオから外し、割安な銘柄を新たに組み入れ、トータルのパフォーマンスを市場平均以上に維持 しようと、常に管理調整しています。

 こういった市場内の資金流動が起きる結果、経験則として・・・
●ある年に市場平均(TOPIX)よりも大幅に上昇したセクターは、次の年は市場平均以下のパフォーマンスしか示さない傾向が非常に強い
●逆に、市場平均よりも大幅に下落したセクターが次の年に大幅上昇するかと言うと、そうとも言い切れないが・・・少なくとも、下げ止まりの傾向を見せることは多い・・・といったことが、読み取れます。

 ですから、前の年に大幅に上昇したセクターの銘柄を持っていたなら、強気になって買い増しするのは危険で、むしろ利食いから、場合によっては売りを念頭において対処なさったほうがいいかもしれません。
 逆に、前の年に大幅下落したセクターのカラ売りは、深追いし過ぎないほうが無難です。

 昨今の東京市場は機関化・国際化が進んでいて、昔の感覚ではどうもやりにくくなってしまっていますが、逆に彼らの行動を読んで、その力に逆らわず、うまく利用していけば、流れに乗り易い一面もありますね。

 指数の動きや全体相場の見通しはよく話題になりますし、一方で個別銘柄の ミクロな動き も興味深いものですが・・・
 その中間段階、つまり市場内での大きな資金の循環流動を観察し、その流れに沿ったポートフォリオ構成や、売買のバランスを考えて行くのも、これまた大切なんじゃないかな、と思います。
 特にある程度(数千万円程度以上)まとまった資金を運用しておられる方は、こういった側面も考慮なさいますと、パフォーマンスを上げやすいかもしれません。
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ファルコンさんのサイトの宝島にある、「売り専」・「売り天」の掲示板過去ログより、マーケットの奇術師さんの投稿に関して抜粋したものですが、とにかく凄いボリュームです・・・
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思ったことをつれづれに・・・
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年03月14日(火)13時52分24秒

なぜ世の中にこんなに追証に苦しむ人が多いのだろうと考えたのですが、
個人の投資家には、評価損が膨らむのを嫌う人と、確定損が膨らむのを嫌う人の
2種類の性格というか心理の違いがあるのではないかと。

前者の人にありがちな投資行動のパターンとして、順張り(上がれば強気になって買う、
下がったら弱気になって売る)を好み、評価損が出た株はあっさりと損切って
あきらめてしまう。場合によってはドテンして、有利な側につきたがる。要するに
自分の判断に自信が無い。たっぷり利の乗った玉をたくさん抱えていると安心する。
どちらかといえばリスクに敏感で小心、流れに逆らおうとしない大勢順応型。
好きな格言:『相場は相場に聞け』

逆に後者の人は、逆張り(下がっているところで買いたくなり、上がっている株は
売ってみたくなる)を好み、ナンピンに抵抗感や不安感がない。どちらかといえば
負けず嫌いで、自信があり、しっかりした信念を持っている(ガンコとも言う)。
大底で買うこと、天井で売ることにこだわり、成功すると大喜びする。うまく
行ったときの利食いは早いが、早過ぎて一番おいしいところを取り損ねることも多い。
好きな格言:『人の行く裏に道あり花の山』

私は典型的な前者のタイプなので、なかなか気がつかなかったのですが、どうも
世の中には後者のタイプの投資家が圧倒的に多いらしい。で、観察してみると、
後者のタイプの人は勝率が高く、しかも勝ち方も鮮やかな相場巧者なのですが、
意外な大損をすることもしばしばあるようです。
人の性格はなかなか変えることができないものですが、その長所をうまく利用し、
短所からくる失敗を避けられればベストなんですけどね。難しいものです (^_^;

素人の主婦さま:
昨日のチャンスをうまく捕らえて整理を進められたとのこと、
清春先生もおっしゃっておられましたが、とても素人とは思えない鮮やかな
手腕ですね。きっと大丈夫、それだけの実力がおありなら、すぐにプラス勘定に
持っていけると思いますよ。どうかあせらず頑張ってくださいまし。

今日の相場、地合は決してよくないと思うのですが、とりあえず昨日連鎖反応で
下げすぎた株は反発しているようですね。全体相場が落ち着けば、戻り売り派と
押し目買い派の対決があちこちで見られそうです。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:03月15日(水)20時54分17秒

しこり玉さま:
>私見としてはやはり,相場は前者になるべきじゃないでしょうか?
>リスク管理という点で.
>一度大損くらってしまえば,二度と相場に復活できないんですから.

そうかもしれませんね。ただまあ、致命傷さえ受けなければ、相場は
いくらでも挽回の機会を与えてくれますし、やはり人それぞれの
性格に合ったやり方がありますから、、、いずれ、リスク管理(というか
いわゆるマネーマネジメント)については、私なりに思うところを
述べてみたいと思います。

>ブレークアウトを狙うと,株の場合はだましが多いように思うんです.(商品に較べて.)
>ですから,株ではテクニカルがあまり使えない,しかも,証券会社などが相場をリード
>するのでインサイダーだらけ.と言うのが,私の株式市場への感想です.
>いかがなもんでしょうか?

うーん、まず、インサイダーだらけという点については、私は商品先物市場よりは
株式市場のほうがまだましだと思っています。というより、、、そもそも、
商品先物市場は、現物を扱う当業者や商社のニーズの為に出来た市場ですから、
成り立ちからしてインサイダーのための市場とも言えます。彼らだけでは
どうしても売り方が多くなりすぎる(需要家の参入が少ない)ため、取引員会社が
一般大衆を主に買い方として参加させてバランスをとっている、というのが
正直な現状認識だと思います。その証拠に、先物市場にはインサイダー取引規制など
ない(むしろ当業者が極めて優遇されている)のはもちろん、風説の流布や相場操縦なども
事実上野放しになっています。
過日のパラジウム騒動なども、結局、商社筋が「やり過ぎた」のが原因で問題を
大きくしましたが、そこまで問題が大きくならない限り、通常は取引所も見て見ぬ
ふりをするだけです。繭糸や小豆など、トラディショナルかつドメスティックな
商品では、昔から仕手戦の過熱で取引停止や解け合い騒動が起きていましたが、
いつも荒廃した市場のツケを最後に払わせられるのは一般投機家でした。

もちろん、株式市場が透明か、というと、ぜんぜんそんなことはないですよね。
ただ、流動性が高く時価総額の大きい銘柄は力技が利かないため、一部の思惑に
左右されにくい、ということは言えると思います。商品で唯一Goldだけが外電と
現物価格、為替の換算通りに素直に動くのも、同じことではないでしょうか。

次に、ブレイクアウトが騙しに終ることが多いという点についてですが、これは
私も同感です。ただ、よくよく考えると商品でも最近はそういう傾向が
あるように思いますので、単に市場参加者の技術レベルが向上してきて
比較的ポピュラーなシグナルの有効性が薄れてきているだけかもしれません。
もうひとつ考えられる理由は、先物市場はその建玉の99%までが現物の背景を
持たない、いわゆるカラ玉であるのに対し、株式市場の場合、現物取引の方が
比重が高く、しかも(通常は)買いの一方通行なため、内部要因の悪さが価格調整に
つながるのが遅くなるためではないか、ということです。これについては、私もぼんやり
感じているだけですので、今のところ断言的なことは言えません、すみません。

>株式はインサイダーだらけと思ってますので,情けないことですが,投資顧問の情報で
>売買しております.(情けない,トホホ.)でも,それで利益を取ってます.(さらに情けない.)

この世界、勝てば官軍ですので、そういう優秀な投資顧問の助言が得られるのであれば、
きわめて有効な戦略ではないでしょうか。情けない、なんて思いませんよ。

私は、(少なくとも短期売買前提の銘柄については)材料や業績の情報は一切無視して
テクニカル分析だけで判断するようにしています。情報の早さ・確かさで対抗しようと
する限り、我々には勝ち目がないと考えているためです。具体的なデータは
価格と日柄・出来高・信用取組だけです。まれに手口を参照することもありますが。
あと、実は掲示板の書きこみを非常に参考にしています。とは言っても推奨されている
銘柄そのものを参考にするわけではありません。ひとつにはその銘柄の潜在的な人気を
知っておくためです(株価は最終的には広義の需給と人気で決まると考えています)。
もうひとつは仕手筋の介入や大口資金の流入の噂をチェックするためです。手がけている
銘柄にその手の噂が出始めたときは、それが事実であろうとなかろうと、なるべく
手仕舞いの方向で対応することにしています。値動きが擾乱を受け、分析が難しくなるからです。

長文たいへん失礼致しました。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年03月18日(土)21時51分01秒

昨夜は変な書きこみしちゃって申しわけありません。
はずかしい・・・。今日は夕方まで寝てました。
私も奇術師やめて道化師とかに改名しようかな。

あ、おわかりの方もいらっしゃると思うのですが、わたしの投稿名は
"Market Wizards" という、世界的に有名な、魔術師と呼ぶにふさわしいトレーダーへの
インタビュー集のタイトルをもじったものです。邦訳も出ています。
『マーケットの魔術師』(日本経済新聞社)、『新・マーケットの魔術師』(同友館)。
ある程度経験のある方には、得るところきわめて大な参考書だと思います。
魔術師とはいかなくても、そのまねごとぐらいはできるようになりたいと思って
奇術師と名乗りました。でもやっぱり道化師かも。ははは。
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ツナギ売り
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年04月09日(日)10時18分29秒

もう少し詳しく説明しますと、大きく4つの枠に売買を割り振り、全体として
ポジションのバランス(買いと売りに極端に偏らないようにして、全体相場の
急落・急騰リスクに備える)、セクター間のバランスが取れるように配慮しています。

1. 長期現物買い部門
2. ヘッジ売り部門
3. 短期現物買い部門
4. 短期信用売り部門

掲示板で主に売った、買ったと書いているのは3,4です。これは原則としてツナギは
しません。利食いになるか損切りになるか、どちらかです。
1は優良株が中心になっています。富士写・トヨタ・TDK・日立・三井物・東海上、等々。
(表のソフトバンク信者にはミソもクソも同じでボロ株扱いされてますが(笑))
2がいちばんわかりにくいのですけど、基本的に1のヘッジ目的の売りです。
同じ銘柄をツナギ売りすることもありますが、別の銘柄を見合いで売ることもあります。

さて、ではなぜ現物を売らず、ツナギ売りというややこしいことをするか、ですが。
これには大きく2つの理由があります。

A.はずれ銘柄を引かないようにするため

高値で利食い売りして、安くなったところで買い直せば良い。たしかにそのとおりなのですが、
現物を売ってまとまった現金を手にしたとき、はたしてその銘柄が安値をつけるまで我慢強く
待って同じ株数を買いなおすことができるでしょうか?
私なら、おそらく待ちきれずに、そのとき強そうに見える他の銘柄に手を出してしまうでしょう。

株で損をする行動パターンとして、ありがちなのが次のようなものです。
・まずおっかなびっくりいくつか買う。
・少し上がれば大喜びで利食い、休む間もなくいそいそと次の新しい株を買う。下がったものは
 我慢して持ち続け、値上がりを待つ。
・そうこうするうちに、手持ち株に塩漬け銘柄がだんだん増えて行き、利食える株が少なく
 なってきて、うっとおしい日々が続く。
・とつぜんの暴落が市場を襲う。しこりがあって需給が悪く上がらない株ばかり持っているので、
 そういう株は市場平均以上に大暴落する。
・怖くなって投げ売りし、二度と株に手を出さないことを誓う。
要するに、着実に値上がりする良い株をどんどん手放し、悪い株ばかり手元に残すので、なかなか
パフォーマンスが上がらず、リスクに弱くなるわけです。
こういうパターンに陥らないために、優良株はなるべく現物を手放さないように、目先の下げは
つなぎ売りで乗り越えるようにしています。

B.精神的な負担を軽減するため

例をあげて説明しますと・・・6501 日立、この株は私は2月に1600ぐらいでツナギの売りを入れ、
3月中旬に中期上昇トレンド割れが回避されたものとみて売り玉を買い戻しました。
さて、たとえばおお惚けものさまが取得原価数百円ぐらいの日立をたくさん持っていたとして、
2月ごろ、なんとなくヤバそう、という程度の段階で現物を全部利食うことができますか?
そこからさらに切り返して上がって行くことを考えると、ついそのまま持ち続けたくなるのでは。
あるいは、3月の段階で、もとの株数全部を買い直す決断ができるでしょうか?
もっと下がるかもしれない・・・と、躊躇してなかなか買えないのが普通ではないでしょうか。

やってみればわかりますが、下落の兆候をかぎとったとき、現物を背景に売り玉を建てるのと、
現物を売り切るのとでは、かかってくるストレスが全然違います。安くなった株を新規で買うのと、
売り玉を手仕舞うのとでも、同じことが言えますよね。
いざとなれば現物がある、という安心感のもとで、わりと気軽に売ったり買い戻したりできるのは、
大きな利点だと思います。

あと、
C.常に値動きを肌で感じるため
玉を持っていれば、値動きを日々実感でき、感覚が鈍らない、ということもあります。
普通、手放してしまった株の動向をその後も追いつづけることはあまりしなくなりますよね。
たとえ継続して帳面をつけていたとしても、玉をもっているのといないのとでは、値動きから受け取る
感覚に大きな違いがあります。

D.経理上の問題
要するに、あまりいっぺんに売却益を出すことは避けたい、ということなんですけど、これについては
コメントは控えさせてください。

・・・などの理由もありますが、主なものはAとBです。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年04月12日(水)07時47分01秒

ちょっと変わったお話をしましょうか。

市場心理、リスク心理の研究でよく引き合いに出される例なのですが、
次の2つの質問を考えてみてください。

・次のどちらを選びますか。
A 確実に800ドルもらえる。
B 85%の確率で1000ドルもらえるが、15%の確率で何ももらえない。

・では、次のどちらを選びますか。
C 確実に800ドル失う。
D 85%の確率で1000ドル失うが、15%の確率で何も失わなくてよい。

ほとんどの人がAとDを選ぶのだそうです。
ここで注目すべきは、どちらの質問でも期待値を合理的に判断した結果とは反対の選択が
好まれること、そして第一問では確実さを、第二問では不確実さを好むという非対称性です。
この結果は、リスクにさらされた場合の心理として、同じ金額なら利益の喜びよりも
損失の不快感が大きいということを示していると解釈されています。

簡単に言うと、取引で含み益が出ているとき、さらに含み益が増大する可能性が高いにも
かかわらず、利食いして利益を確定したいという衝動が強く出がちである、ということ。
逆に、取引で含み損を抱えているとき、もしかしたら相場が反転して含み損が減るのでは
ないかと期待して、損切りのタイミングが遅れがちになる、ということでしょうか。
人間の心理というのは、市場ではもともと損をするように出来ているのかもしれません。

相場の格言はいろいろありますが、「損は切れ、利は伸ばせ」という意味のことは
古今東西を問わず非常にたくさんの先達たちがおっしゃっています。
「負けポジションはすぐに手仕舞え、勝っているポジションはとことん引っ張れ」
「利食いの機会が生じている間は黙って見ていろ、しかし災難のときは野兎のように走れ」
「利食いの指値はするべからず」

『新・マーケットの魔術師』でウィリアム・エックハートは次のように語っています。
「よく知られた格言で全く間違っているのが、『利食いして破産した者はいない』。なぜなら、
まさにこれで多くのトレーダーが破産していったのだからね。素人は大きな損失で破産するが、
プロは小さな利益を確定してしまうことで破産するのさ」
「少しでもいいから常に勝ちたい、という欲望はトレーダーには不利に働く。勝率はもっとも
意味の無い統計値のひとつで、むしろ利益とは逆相関の関係にあるかもしれない。要は
負けトレードでの損失を限定し、勝ちトレードで利益を育てる、ということだ」
「(心理的に)楽なことをしてはならない。正しいことをしなければならない」

私が偉そうに付け加えることなど何もありませんが、、、もし素人の主婦さまがお悩みなら、
・玉を建てる際にあらかじめ損切りポイントを決めておく
・含み益が出たときは早々に利益を確定せず、目先の天井(底)を打つまで我慢する
こういうことを試しに考えてみれば、もしかしたら相場の見方が少し変わって、新鮮な視点が
できるかもしれません。おせっかいでごめんなさい。元気出してくださいね。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年04月13日(木)01時25分39秒

>期待値からは両方とも逆の選択をするべきとか?どういう計算になるのでしょうか?

えーと、Aは$800ですが、Bは$1000×0.85+$0×0.15=$850で、期待値としては
Bのほうが有利です。同様にCは-$800、Dは-$850で、Cのほうが有利です。

ただしそこで言いたかったことは、有利なほうを選ぶべしということではなく、
安心感や期待感から無意識のうちに不利なほうを選んでしまいがちな人間心理に
気をつけたほうが良い、ということだったのです。

>利食いはゆっくりとのことですが、今の相場は売りは早めに確定した方がよいようですね。

短期急騰した銘柄を値頃で売るのは、それが天井であれば良いのですが、結果的に
上げトレンド途中の押し目を売りで取ろうとしていることになることが多く、
ぐずぐずしていると利食い損ねることになりがちです(ほろほろさまのご指摘通り)。
私の考え方としては、売りは下げトレンドに転換したものを売るのが本来のやり方です。
「利食いはゆっくり」というのは、言いかえれば、「トレンドに沿ったトレードを
心がけ、トレンドが変わるまでポジションを堅持しなさい」と言うことだと思います。
(これを守らないと、5202 板硝子のように苦労することになります(T_T))

「いったん底を打った相場は、天井をつけるまで決して売ってはならない」
「いったん天井を打った相場は、底をつけるまで決して買ってはならない」
なかなか実行できないのですが、実に味わい深い箴言だと思います。
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投稿者:洋子  投稿日:2000年04月27日(木)19時38分20秒

おこんばんは。私は空売りって嫌いなのよ。商品でヘッジのために
やるのなら理解できますけど。本来は株式市場でも信用の売りは将来を
託した持ち株を長く維持するためにやるべきだと思うの。持ち株が余り
にも大きく値上がりした時にツナギを入れてまた買い戻し単価を下げ
株数を増やすためにやるのが本来の姿ね。人それぞれ考えも好みも
違いますけどね。そしてカラスの勝手だし。でも市場から退場して
欲しい株、株主のために頑張っていない株は私もカチンと来るから
たまには売りから入ることもあるわ。しかし日本にバブル崩壊後
やっと明るい日ざしが見えてきた現在差益を得るためには何でもかん
でも売るというスタンスがもし広まったら大変なことになると思うの。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年04月27日(木)22時03分29秒

洋子さま:
いらっしゃいませ。長文ごくろうさまです。商社サマからお越しとは。
商社と言ってもピンキリですけど、「お国のために」という言い回しは、バリバリの
財閥系総合商社を連想させますね。ディーリング部門のお方ですか。原油、それとも
メタルかな? 個人的にはCommoditiesの話題でもけっこうですので、ぜひ面白いお話を
聞かせてくださいまし。
(・・・と思ったんですが、空売りはお嫌いなのですね。私の知るかぎり、ディーラーには
あまりそういう思想をお持ちの方はいらっしゃらないと思うので、おそらく私の勘違い
なのでしょう)

>日本にバブル崩壊後やっと明るい日ざしが見えてきた現在差益を得るためには何でもかん
>でも売るというスタンスがもし広まったら大変なことになると思うの。

個人的には、売買差益を得ることを前提とする限り、カラ売りも買いもほぼ等価だと思います。
買ったものはいつか売るわけだし、カラ売ったものは半年以内にカバーしなくてはなりません。
安く買って高くなったら売るのが前向きで、高いときに売って安くなったら買い戻すのが
後ろ向きだというのは、商社ウーマンらしからぬ古風な市場観をお持ちで・・・。我々は
高いとき売りはしますが、買い方が恐慌状態になって投売りを急ぐとき、買戻しを入れて
自律反発で一息つかせてあげるのもまた我々です。むしろ空売りをやる人が増えたほうが、
株価の安定につながるのでは?
(唯一例外は、反対売買を前提としない買い、つまり現株を買ったら庭にでも埋めちゃって、
百年たっても絶対売らない、という買いですが・・・そんなことする人は少ないでしょう)
おっと、こんな理屈は重々ご承知だと思うので、単なる好き嫌いの問題なのでしょうけど。

ここではどちらかといえばまとまった長文が好まれるみたいです。
内容の薄い一言レスで貴重なログが流れてしまうのは惜しいとか、いろいろ言われては
いますが、じつは単にお年寄りが多くて、話がくどいだけかもしれません (^_^;
ま、なるべくお手柔らかにお願いしますね。
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投稿者:洋子  投稿日:2000年04月28日(金)19時56分33秒

>マーケットの奇術師さんへ
私は○書なのディーラーではありません。ただ中枢の方と常に接し
いますのでいい話も聞くことができます。商品の話ということですが
貴方は現実としてディーラーの方ですか?株を触っているようですので
商品専門ではないようですね。私は商品の口座もありますが最近の
パラの相場に対する措置には憤慨したわ。せっかく確信した情報で
大きくロングで参戦したはいですけど一部業者保護のために新規売買
停止、決済のみだなんて本当に日本の信用にも関わる問題だと思うわよ
今回のこの問題に対して貴方の意見はどうでしょう。

私が空売りは嫌いだということに関してはまずいろいろな意見が
ありましたね。よーくわかるわ。でも提灯の立場での視点ではなく
次元が違うスタンスでの意見です。

>カラ売りするから株が下がるという把握がまず根本的に間違っています。
>個人的には、売買差益を得ることを前提とする限り、カラ売りも
>買いもほぼ等価だと思います。
>買ったものはいつか売るわけだし、カラ売ったものは半年以内に
>カバーしなくてはなりません。

のような誰でもわかっていることに関してではなく
>一時期の外国人投機家
>の貸株をつかった売り崩しの方がよっぽど問題。

のような次元で心配しているのよ。貴方達がそこまで力がない
のは言われなくてもわかっていますが、空売りに対しては
少なくても清春ちゃんくらいのスタンスは持って欲しいわね。
今後ネット社会もどんどん広がり少額で信用取り引きができる
時代の状況下では思いもかけないことも起こる可能性もあると
思うわ。まるで一時期の外国人投機家のような力だって持つ
可能性もあるでしょう。現にアメリカではディーラーが
個人投資家グループに何度も敗退していることは知っている
わよね。(それだけネット普及により従来では考えられなか
ったことも起こっていることを言いたいの)ですから
「ナショナリズムと言う見地」という言葉を使うなら尚更
始まったばかりのこの掲示板では基本はツナギ売り、清春ちゃん
の言うように優良な日本が自慢できるような株はなるべく
避けながら銘柄選択を進めるのも必要なことだと私は思うのよ。
なんだかここに来ると私もまじめになってしまうわね。

BY,BY はバックヤードのまたその裏なのよ。じゃね。
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ストキャスティクス??
投稿者:ゆうたろう  投稿日:04月29日(土)10時31分25秒

ストキャスティクス
これは、一定期間で推移した値幅の中で、現在の株価がどの水準にあるかを知るための指標です。
たとえば期間を25日間に設定した場合の公式は次の通りです。
(前日の終値−25日間の最安値)÷(25日間の最高値−25日間の最安値)×100%
グラフにするときは、ダマシを減らすために、毎日のデータの3日平均を計算しグラフ化します。
数字は0〜100%の範囲で推移しますので、基本的には80%以上が警戒圏、20%以下が
底値圏となります。

SRV
には3種類ありSRV-K・SRV-Fast・SRV-Slowは、一定期間の高値・安値・終値
から計算し、これも0〜100%の値をとり、目安は、80%以上が高値圏に20%以下を
安値圏とします。これにより買われ過ぎ・売られ過ぎが読みとれる指標です。
それぞれ、株価の変化に反応する度合いに違いがあり、-Kが最も速く -Slow が遅くなります
どれか1つをみるのではなく3つを組み合わせて判断するようです。この指標は日々の
高値と安値を重視しますので、基本的に日足で見るものだったと思います。

さて、わたしがわかるのはここまでです、自宅に居たらカンニングしてもっと詳しく
書けるのですが・・
それと、上記のものもたぶん合っていると思うのですが自信はないです。(笑)
間違ったところもあると思うので、みなさま鵜呑みにせず、自分で本を読んでください(笑)

まこさまもかなり勉強されておられるようですが、マーケットの奇術師さまやとれんどさま
あたりは、かなり詳しくまた実戦にも応用して使われているように思います。違いますか?
わたしの説明だけでは、わかりずらいと思いますので、あとのフォローはほかのみなさまに
おまかせします。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年04月29日(土)23時22分11秒

ゆうたろうさま:
私は基本的に、経験と実績に裏付けられた緻密で高度なパターン認識によって
相場観を形成しております・・・わかりやすく言うと、ヤマカンです(笑)

でも、ストキャスは、戻り一杯・押し目底を判断するときなどによく見ますよ。
あと、サイクル系の銘柄でセコく逆張りで取ろうとする場合とか。
もちろん日足で、パラメータは9日で見ることが多いですね。
基本的に、短期逆張り系の指標なので、トレンドの転換というよりは、目先の
玉の出し入れのタイミングをはかるのに参考にしています。
まこさまがユニークなのは、週足に適用し、中期のトレンドの反転のシグナル
として応用なさっている点でしょうか。ゆうたろうさまも指摘なさってますが。

ちなみに、メジャーなトレンドの転換を判断するときにわりと重視している
指標は、私の場合RSIのダイバージェンスシグナルです。もちろん
チャート自体がリバーサルパターンを示していることが前提ですけど。
とれんどさまは、きっと最適化されたインデックスをいろいろ組み合わせて
研究なさっていると思うので、私もお話が聞けるのを楽しみにしています。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年04月30日(日)00時17分56秒

洋子さま:
ますます長文の投稿、恐れ入ります。○書は秘書でよろしいのでしょうか。
まじめに書いていただいたので、まじめにレスさせていただきます。

>商品の話ということですが貴方は現実としてディーラーの方ですか?

いえ、私は商社のディーラーではありません。一般の委託者とも少し立場が
異なりますが・・・いわゆる当業者の端くれとお考えいただければよろしいかと。

>私は商品の口座もありますが最近のパラの相場に対する措置には憤慨したわ。
>せっかく確信した情報で大きくロングで参戦したはいですけど一部業者保護の
>ために新規売買停止、決済のみだなんて

例のTOCOMの件ですね。たしかに・・・。でも、洋子さまなら二回目の
市場管理委員会が開かれた時点で抜け解合が見えていたでしょうから、
さっさと見切りをつけてNYMEXに玉を移せばよろしかったのでは?
最終的に20万ドルまで証拠金を上げてしまいましたので、実際にはやりづらかった
でしょうけど、そのかわりTOCOMの規制情報でショートでも取れましたしね。

>本当に日本の信用にも関わる問題だと思うわよ
>今回のこの問題に対して貴方の意見はどうでしょう。

おや・・・(^_^;) うーむ、びっくり
本当に率直に申し上げてもよろしいのでしょうか・・・。
TOCOMのメタル市場で、商社筋がどういうことをしていたのか。
日本の信用、TOCOMの信用以前に、貴社の信用がまず問われかねない状況でしたが。

すべてご承知の上でお尋ねなのなら、「お国のために」という立派なお言葉が
色褪せますし、もしご存じなくて真剣にお尋ねなのなら、
>中枢の方と常に接しいますのでいい話も聞くことができます。
申し訳ないのですが、残念ながら「いい話」も、たいしたことなさそうですよ。

>>一時期の外国人投機家
>>の貸株をつかった売り崩しの方がよっぽど問題。
>のような次元で心配しているのよ。
>今後ネット社会もどんどん広がり少額で信用取り引きができる時代の
>状況下では思いもかけないことも起こる可能性もあると思うわ。

個人投資家の制度信用によるカラ売りがいくら増えても、ご心配のようなことには
ならないと思いますです。
かつて、バブル以前の頃ですが・・・各種投資グループの類による組織的な
スクイーズが何度も成功を収めましたよね。最終的にはどれも自分たちの力を
過信して、破綻してしまいましたが。
おそらく、洋子さまは逆のパターンで、たとえばネットトレーダーが連帯して
売り崩そうとするような状況を憂慮なさっているのだと思いますけど・・・。

彼らが一時的にでも市場をねじ伏せることができたのは、常に「現物買い」から
ポジションをとっていたからだと思います。商品市場では実弾さえ用意できれば
弱気筋も成立しますが、株式市場では「信用売り」で売り崩そうとしても、まず
勝てないでしょう。

1.現物の買い
2.現物の売り
3.信用の買い
4.信用の売り

と、ポジションの取り方には四通りありますが、「貸株利用の売り崩し」というのは
2ですよね。現実問題として日本の個人投資家が2を実行することは困難ですから。
4が増えるのと2が増えるのは別問題です。
腰の据わった1の需要がある時には、4がいくら束になってかかっても勝てません。
カラ玉が玉締めの前にいかに脆弱か、パラ相場をつぶさにごらんになった
洋子さまならよくご存知のことでしょう。
ちなみに、大蔵省の意向による規制で、貸株利用の売り崩しは難しくなってきて
いるのが実情だと思います。次元が違うとおっしゃいますが、私には残念ながら
洋子さまの論は感情的なショート嫌いの域を出ていないように思えるのです。

>優良な日本が自慢できるような株はなるべく
>避けながら銘柄選択を進めるのも必要なことだと私は思うのよ。

すみません、個人的には、「できあがった」優良株の噴き値売り、万年売りは、
非常に有効な戦略だと思っています (^_^;
安易に売るべきでないのは小型成長株でしょうね。
もちろんお国のためじゃなくて、踏み上げを食わないためですけど・・・
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ツナギ・両建て
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年05月07日(日)

では改めて、両建てとはなんでしょうか?
もちろん、同一銘柄にて同じサイズの売りと買いを同時に建て、値動きによって
値洗が変動しないようにすることです・・・と、定義はこのとおりなのですが、
言葉の使われ方は状況によって微妙に異なります。

普通は、急激な価格変動から既存のポジションを守るため、一時的に反対玉を
建てることを意味することが多いようです。1000円で買った株が、意に反して
900円まで急落し、さらにまだまだ下がりそう・・・というとき、1000円の買い玉を
そのままにして、900円で新たに売り建て、目先下げ止まるまで様子を見る、という
ような手法です。たとえどこまで下がっても、買い玉の損失拡大は売り玉の利益拡大で
相殺されますので、トータルの値洗は変化しません。

上の例は損失になっている玉に対する両建てですが、利益になっている玉に対する
両建てもあります。1000円で買った株が首尾良く1100円まで上がりましたが、目先
これ以上上がるかどうか微妙になってきた、というときに、単純に利食うのではなく、
1100円で新規に売り玉を建てるのがこの場合の例ですね。もちろんその後下がっても
上がっても100円幅分の利益は増減しません。前者の両建てと区別するため、
「利パッチ」などと俗称します。

さらに、同時に売りと買いを建てる場合もあります。1000円で売りと買いを同じだけ
建てるわけです。一見無意味のように思えますが・・・じつはいろいろと深い意味が
あるのです。ま、ここでは手法の紹介が目的ではありませんので省略します。

さて、一般に「ツナギ売り」と称するものは、当面売る予定の無い現株を持っていて、
目先下げそうと判断した場合に、みすみす評価益が目減りするのを回避するため、
同銘柄の売り玉を建ててヘッジすることです。(狭義の定義)
上の両建ての二番目の例と同じなのですが、単に利パッチと言った場合は、先の動きを
どう読むかはあまり関係無く、単純に利益確保の意図が強いのに対し、「ツナギ売り」と
表現する場合は、
・現株は良い株なので長期的な視点からすると売りたくない
・目先の下げが底を打ったら、売り玉を外して再びロングに戻す
という意図を強く匂わせる表現ですね。

少し視点を変えて・・・。
そもそも、何の為にツナギ売りをするかと言いますと、下げ相場から利益を守るためです。
その意味からすれば、、、たとえばトヨタを持っていて、為替が円高に振れてきたとします。
輸出株には悪材料ですので、おそらく売られるでしょうから、トヨタの売りを建てて繋いでも
いいのですが、もっと円高に弱そうで、なおかつ最近上げすぎているような銘柄が見つかれば、
そっちを売っても良いわけです。もちろん株価水準が異なる場合は株数を調整します。
こういうのを「見合いで売る」などと表現しますが、やっていることはツナギの一種とみなして
さしつかえないと思います。ただし、もちろん、同じ銘柄を売る場合と比べると、股裂きになる
危険がある分、リスクは増大します。

さらにこの考えを推し進めると、円高で上がる株を買ってヘッジする、という策も考えられます
(石油株など)。ただ、この場合は両方ともロングになりますので、全体相場の下落リスクに
さらされるため、非常に危険度が高くなりますが・・・。ここまでくると、ちょっとツナギと
表現するのは抵抗がありますね。
しかし、基本的に買うことしかできない投資主体(ファンドなど)では、こういう方針で運用
していることも事実です。

両建て、ツナギと類似した意味の言葉は他にもいろいろあります。
「スプレッド・ストラドル」「鞘取り」「裁定取引(アービトラージ)」・・・。
このあたりも整理して勉強してみると、投資の幅が広がるかもしれませんね。
特に、鞘取りについてはおお惚けものさまがわかりやすい説明をしてくださっていますので、
非常に参考になると思います。ただ、おお惚けものさまの手法自体は、かなり独創的なもの
だと思いますので、その点はご注意を。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:05月08日(月)21時51分03秒

>いやーよかったわ。私はお身体の具合でも悪いかと心配していました。
ご心配かけたようで、すみませんです。出張と称して出かけておりまして・・・。
こちらこそ、よろしくお願いします。

>利益確保の反対玉(両建て)そして同時に思惑の玉。
>ロングの玉をはずしショートで取る。(逆もある)
さすがに鋭いご指摘ですね。私が先の投稿でツナギの定義として述べたのは、林輝太郎先生の
言葉を借りますと、「コストダウンのツナギ」ということになりましょうか。洋子さまの
おっしゃる手法は、「利益確保のツナギ」ですね。混乱しそうだったので先の投稿ではあえて
触れませんでしたが、おっしゃるとおりもちろんそれもツナギの一種だと思います。
わかりやすく例をあげますと、

1) たとえば10000株買っていたとします。(0-10)
2) ある程度上昇したところでツナギ始めます。(2-10)
3) 高値圏で利益確保のツナギ玉を増やしていきます。(4-10)
4) 同時に、買い玉を徐々に利食っていきます。(4-8)
5) 売りと買いが等しくなったところで完全にツナギ終りです。(6-6)
6) 目先天井をつけたと見れば、弱気の売り玉を増やし、買い玉を手仕舞います。(8-2)
7) 下げに転じた時点で、完全にポジションはショートになっています。(10-0)

ということです。ツナギの売り玉が思惑の玉(弱気)に徐々に変化するところがミソですね。
天底狙ってドテン、ドテンでバタバタやるのではなく、本当に上手い人は手馴れた銘柄で
こうして丁寧に細かく玉を操作し、値動きの波に乗って行くのでしょう。

>でもなかなか集中なんか難しいのに当て物じゃ取れる訳もないのにあっちこっちじゃね。
>専門を持つなんて基本中の基本よね。
洋子さまのお言葉は含蓄がありすぎです(笑)
電子レンジで解凍して、おっしゃりたいことを翻訳すると、おそらくこういう意味では。チーン

------------------------------以下 勝手な翻訳
この掲示板はおそらく信用取引を始めて間も無い方もたくさん読んでいらっしゃると
思いますが、ベテランのみなさまが住友大阪、安川電、古河電などを話題になさっているのを
鵜呑みにして安易に乗っかるのは危険だと思います。百戦錬磨のみなさまでもなかなか先が
読めないからこそ頻繁に話題になるのであって、これらは決して簡単な株ではありません。
そもそもカラ売りとは、掲示板の推奨銘柄を次々ととっかえひっかえして当て物的に張る
ものではないと思います(ほんとは買いでも同じことなんですけど)。
急騰銘柄を売り向かって短期で大きな下げを取るのがカラ売りだ、という考え方だけでは
長く続けるのはなかなか難しいのではないかと。
もし、いまいち売りのコツがつかめない、あるいは恐怖感がぬぐえない、銘柄の選び方が
わからない・・・等のお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、まずは地味な株で
波乗りの練習、上げ下げに付いて行く練習をやってみるのもひとつの方法だと思います。
2802 味の素、6707 サンケン、8751 東海上なんかは比較的やりやすいかもしれません。
1年もやってみれば、ずいぶんと見方が変わると思います。その結果、うまくいけそうなら
継続してその株を自分の専門株として長く付き合っていけばいいし、もし手が合わなくても
他の銘柄を探すときの基準が自分なりにつかめるんじゃないでしょうか。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年05月26日(金)23時10分43秒

野村の営業も最近はずいぶんイメージが変わりましたけど、当時は清春さまおっしゃる
ように、すごかったですよね。「野村のセールスマンは洗脳されている」なんて、みんな
陰口を言っていたものです。紅衛兵とか赤軍とか言う人もいました。
ま、それほど一糸乱れぬ大量推奨販売が徹底していたということなのでしょう。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年05月27日(土)12時28分25秒

>マーケットの奇術師さんへ
>紅衛兵ですか。懐かしくて泣けてきます。造反有理、若い人に分かるかな。
>赤軍といえば日本赤軍派が平壤物語に登場しますよ。不思議な一致でしたね。
>野村の営業マンが金太郎飴軍団と揶揄されていたのは有名でしたが
>紅衛兵、赤軍と呼ばれていたとは初耳です。

金太郎アメ軍団、そのココロは・・・上から下まで、同じことしか言わない (^_^;)
シナリオを作り、銘柄を選んで推奨するというのは、どこの証券会社でもある程度は
やりますが、野村ほど一貫していたところはなかったように思います。
セールスマンも銘柄を自分で考えてお客に勧める必要はなく、すべてマニュアル通りに
同じ口上を繰り返すばかり。一種、狂信的と言ってもいいぐらいの徹底度でした。
赤軍と言っても日本赤軍ではなく、ソビエトの労農赤軍のイメージだったのでしょう。
今なら、怪しい新興宗教にでもたとえられたかもしれませんね(笑)

そうそう、ここにはお若い方も多く、正しい神頼みのコツ(?)をご存知ない方もたぶん
いらっしゃると思いますので、この機会にこっそりお教えしましょう。
とはいっても、簡単なことです。ご利益があったら、必ずお礼参りをすること。これだけ。

人間というのは勝手ですから、相場が苦しいときは神様におすがりしたくなるものですが、
いざ首尾良く苦境を抜け出したら、真っ先にご報告とお礼に行かなければならないはずの
神様のことなどコロッと忘れてしまいがちです。夜な夜な、きれいなお姉さんのところへ
羽を伸ばしに行ってみたり、すべて自分のお手柄のように大威張りで吹聴したり・・・。
きっと神様は、「この礼儀知らずめ」と、苦々しく思っていらっしゃることでしょう。
今度またお願いしても、知らん顔されてしまいますよ。

旅先でお参りしてお願いしたときは、必ずそのためだけにでも再度足を運び、お礼参りを
することです。もしそれができないなら、旅先でその地の神様に軽々しく願い事をしない
ことですね。

あ、言うまでもありませんが、ご利益が無かったときに、悪い意味の『お礼参り』を
してはいけません。「お賽銭返せ」と落書きしたり、鳥居に立ち小便をしたりすると、
それこそ罰があたります (^_^;)
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年05月27日(土)16時05分36秒

>ところで、正しい神頼みのコツは、奇術師さまの経験談ですか?(笑)

私は、神頼みはいたしません。
魔術師志望の奇術師ですので、苦しいときは西洋魔術を使います。ふふふ・・・。

これは絶対に触れてはいけないタブーで、おそらくほとんどの善良な投資家の方は
ご存知ないと思うのですが・・・欧米のユダヤ系金融資本が相場で常に上手く立ち回り、
濡れ手に粟の大儲けをしているのは、実は彼らがソロモンの秘儀を駆使し、堕天使たちの
偉大なる力を利用しているからなのです。
おっと、絶対にここだけの話にしてくださいね。

具体的なやり方について簡単に説明するのは難しいのですが・・・
黒いローブを着て、アセイミナイフを持ちます。アセイミナイフというのは、満月の光を
たっぷり浴びて魔力を強めた純銀の短剣のことです。また、羊皮紙に岩塩のかけらを
包んで懐に入れます。
儀式を始めるのは、NY市場がオープンする時間帯です。蝋燭を立てた祭壇の前の床に
大きく六芒星の魔法陣を描きます。電灯は決して使わず、電気を使う器具も遠ざけます。
いけにえの小羊が必要なのですが、なければウサギを何羽か供えておいてください。
なお、絶対に儀式が終わるまでは六芒星の中から出てはなりません。
呼吸を整え、ゆっくりと呪文を唱えて大いなる存在を召喚します。
呪文は・・・エコエコアザラク・・・ではありません。

東を向き、アセイミナイフの切っ先で地の五芒星を空中に描きます。そして、その中心を指し、
「YHVH(ヤーヴェー)」と唱えます。
同様に、南を向き、五芒星を描いて、「ADNI(アドナーイー)」と唱えます。
西を向き、五芒星を描いて、「AHIH(アーヘイーエー)」と唱えます。
北を向き、五芒星を描いて、「AGLA(アーグラー)」と唱えます。

アテー・マルクト・ヴェ・ゲブラー アーメン
ヴェ・ゲェドゥラー・ル・アウラム オーメン

ガブリエル、我が前方に (Gabriel before me)
ラファエル、我が後方に (Raphael behind me)
ミカエル、我が右手に (Michael to my right)
ウリエル、我が左手に (Uriel on my left side)
我が周囲に五芒星燃え、我が頭上に六芒星輝く (A disc of golden light in the circle of fire)

アテー・マルクト・ヴェ・ゲブラー アーメン
ヴェ・ゲェドゥラー・ル・アウラム オーメン

以上です。
本来は全部ヘブライ語のはずですが、日本語でも英語でも、チャンポンでもOKです。
ちなみに熾天使たちの名は、ゲイブリエル、ラッファール、マイコウ、ユリアーというのが
英語の発音に近いでしょうか。

成功すると激しいラップ音が鳴り、蝋燭の炎が大きくゆらめき、急激に気温が低下します。
ゆっくりと正確に願い事を伝えましょう。相手が何を言っているのか良くわからないときは、
『人間の姿を取り、明確に語り給え』と要求しましょう。

さて、本当なら呼び出すのは地獄の財務長官ルキフグス、もしくは黄金の番人マンモンにしたい
ところなのですけど、これらはあまりに凶悪で、極めて危険ですので、はじめのうちはやめて
おいたほうが無難です。
お勧めは気軽に来てくれる地獄の侯爵マルコキアスです。翼を持った狼の姿を見せてくれます。

なお・・・
昔から悪魔への成功報酬は人間の魂と相場が決まっていましたが、
最近のマーケットの悪魔が要求するのは追証です。くれぐれもお気をつけて。

>最近、奇術師さまの「売り専」での活動が少ないなぁと思っていました。
>「きれいなお姉さん」のとこに通っておられたのですか〜。なるほど。_〆(。。) メモメモ
>しかも夜な夜な・・・ククク(笑)

・・・(^_^メ) そごう倒産と東光暴落祈願の儀式を準備しておかねば・・・
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年06月24日(土)07時40分35秒

身に余るお言葉を頂戴し、恐縮です。「〜魔術師」「新・〜魔術師」は、ある程度相場を
理解された方なら、きっと目からウロコボロボロ、という極上の参考書だと思います。
私は、前者ではエド・スィコータ、後者ではウィリアム・エックハートのインタビューが
特に衝撃的でした。ノートに書き写したりしていましたので、ほとんど内容を暗記
しているぐらいです。

私は、自分のやっていることが面白くないとは決して思いませんが、相場に求めるものは
人それぞれですから、大多数の方にはおそらくつまらなく見えるでしょうね。

もしよろしければ、
『欲望と幻想の市場〜伝説の投機王リバモア』(東洋経済新報社)も、究極のお勧め本の
ひとつです。大恐慌前のアメリカで活躍した相場師、ジェシー・リバモアの伝記的小説
ですが、単なる相場師伝ではありません。日本の相場小説の類は、相場そのものよりも
主人公の生き様を色恋沙汰を濃く交えて描くものが多いですが、この本の視点は徹底的に
マーケットとそこでの彼の振るまい、心理の描写に向いています。なにより、相場に
ついて深く考えさせられるエピソードや箴言があふれています。良書の常として、
読み手が経験を重ねれば重ねるほどに、得られるものが大きくなるように思います。

私のつたない紹介では伝わらないと思いますので、訳者(テクニカルアナリストとして
高名な林康史氏です)のあとがきから引用してみます。

「七十五年ほど前に書かれた小説を現代の米国の多くの相場師たちが必読文献としている。
 例えば、『マーケットの魔術師』のなかでインタビューを受けた著名な相場師十八人の
 うち、リチャード・デニスやエド・スィコータら六名が、この小説を読むことを推薦
 している。ラリー・ウィリアムズは『簡単に述べれば、今まで”ウォール街の賢人”に
 ついて書かれたものの中で最良の書物である。すべての言葉は金言であり、もし本書を
 持っていないなら、大至急、今日中にも買い求めること』と書いている。これ以上、
 本書の価値を簡潔に正しく伝える評はない・・・」
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美しい日本語を
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年06月25日(日)00時50分11秒

休日モードということで、とーとつですが相場用語の基礎知識です。
まあ、言葉使いというものは時代と共に徐々に変化していくものですから、必ずしも
正しい・間違いと決め付けることはできないのですが・・・。まあ、参考に。

●投げ、踏み

掲示板などでよく、「踏まされてます」とか、「踏み上げられて困っています」などの
表現が目に付きますよね。人によっては、「踏まれてます」なんてのも・・・。
伝統的な言い回しとは微妙に異なる用法で、ちょっと不自然な感じがします。

そもそも、「踏む」というのは、売り玉を損失覚悟で高値で買い戻すことを意味します。
反対語はもちろん「投げる」です。

また、名詞化すると
「踏み」(損失覚悟の買戻)
「投げ」(損失覚悟の転売)
となります。

さらに、踏みや投げが原因で大きく株価が動く現象を、
「踏み上げ」(売り方の踏みが殺到して急騰すること)
「投げ崩れ」(買い方の投げが殺到して急落すること)
などと表現することもあります。これらはあくまで名詞であって、動詞として使うことは
本来ないはずなのですが・・・。

カラ売りした株が売り値よりも高くなってしまったときは、「担がれています」あるいは
「担ぎ上げられてます」と言うことが多いように思います。
逆に、買った株が買値よりも下がってしまっているときは、「引かされています」または
「しこってます」などと表現します。でも、これらの言い回しを逆のパターンのとき、
つまり「担がれています」と同義で使うこともありますが。
「ヤラレています」となると、これはもうどちらの場合にも共通の表現ですね。

●乗せ商い

「買い乗せ」「売り乗せ」などもよく目にする表現ですが、これはそれぞれ最初の建玉が
利益勘定になっているときにさらに玉を追加すること、すなわちいわゆる「乗せ商い」を
意味します。アゲンストになっているときの追加玉(ナンピン)と区別する表現です。
あくまでポジションの状況が基準であって、単なる上値・下値の区別ではありません。
つまり、当初買い玉から見て、上値で再度買えば「買い乗せ」ですが、当初売り玉から見て
上値で再度売れば「売り乗せ」ではなく「売りナンピン」になるということですね。

A.1000円でカラ売りし、900円でさらに売るとき:売り乗せ
B.1000円でカラ売りし、1100円でさらに売るとき:売りナンピン
C.1000円で買い、1100円でさらに買うとき:買い乗せ
D.1000円で買い、900円でさらに買うとき:買いナンピン

B/Dのケースでは、売り上がり・買い下がりなどの表現をすることもあります。
すべての場合に共通して使える便利な表現として、「売り増し」「買い増し」なども
あります。

●強気、弱気

相場用語で「強気する」とは、値上がりを期待して買うこと、買っていることを意味します。
値下がりを恐れないことではありません。
同様に、「弱気する」とは、値下がりを期待して売ること、売っていることを意味します。
値下がりを恐れることではありません。単なる臆病、根性無しという意味でもないです。

一般的な意味の「強気」「弱気」とは違いますので、「強気で売る」などの、誤解を招く
ような表現は避けたほうが良いかもしれません。
英語では、それぞれ「ブル」「ベア」と俗に言います。牛と熊ですね。

●玉

これは、「ぎょく」と読みます。「たま」とか「だま」ではありません。
将棋界と相場界においては、「玉」と書いてあれば、まず99%までは「ぎょく」と
読むものと心得ておいて、間違いはないでしょう。
ときどき、証券会社へのお電話などで、妙齢のご婦人が「タマ、タマ」と真剣に
連呼していらっしゃるのを目にすることもありますが・・・どこかに仔猫ちゃんでも
居るのかな、と思わずきょろきょろしてしまったり(笑)。

なぜ「玉」と言うのか、そのいわれは・・・と、書き出すときりがないので、またの
機会にしますが・・・もともとは芸妓、花魁を意味する廓言葉だったのですね。
兜町をなぜ俗に「シマ」と呼ぶのか、そのあたりとも関係して、興味深いところです。
(洋子さまあたりは、きっとお詳しいでしょうね)

意味はそのままですが、建玉、注文、端的には株そのものと考えてもいいでしょうか。
要するに未決済ポジションのことですね。もちろん「買い玉」「売り玉」は、それぞれ
買い建玉、売り建玉を意味します。(建玉は「たちぎょく」or「たてぎょく」です)
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年07月01日(土)12時55分43秒

そうそう、あの時書き忘れたのですが、売りたい強気さまがそのままハンドルに
なさっている「売りたい強気」「買いたい弱気」、じつに味わい深い表現です。
もしかしたら、これも意味を誤解されているかもしれませんが。

ところで、あの投稿のタイトルの『美しい日本語を』というのは、その後ろに
「守りましょう」とか「使いましょう」が来るわけではないのです。
率直に言って、相場界の俗な言い回しは、決して美しいものではありません。
というか、物騒で良家の子女は口にするのも憚られるような言葉が多いです。
切った、張った、取った、なんてのははまだ上品な方で、叩く、乗る、呑む、殺す、
果てはケツ入れ、カマ入れ、ツラ合せ、締め上げ・・・。
もともとそういう世界なので仕方ないのですが、覚えたての言い回しを得意げに
濫用していると、知らない人に眉をひそめられたりして恥かしい思いをすることも
あるかもしれません。特に女性の方はご用心、ですね (^_^)
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年 9月 8日(金)00時57分27秒

>出来ましたら客観的な立場でマ−ケットの奇術師さんの
>ネットに対する投資家の、ありようをお聞きしたく存じます

うーん、私は基本的に、書きたいときに好きなことを書き散らしているだけの
ノーテンキな参加者ですので、ご要望には沿えないと思いますが・・・
以下、客観的ではなく、あくまで一個人の主観、私的な感覚として書きますね。

人が掲示板に求めるものは、人それぞれ微妙に違うと思いますが、
株式掲示板の場合、やはり有望銘柄情報を求めてアクセスする人が
多いのでしょうね。

実は私の場合、掲示板の推奨銘柄を参考にすることはほとんどありません。
また、逆に自分が特定の銘柄を積極的に推奨することも、ほとんどありません。
誤解を招いているといけないのでこの機会に言いますと、私がときどき
『○○、売り』などと簡単に書くのは、売買報告であって売買の推奨では
ないのです。『○○を寄付成行で新規売り建てました』というのを略して
いるだけです。『○○を売り推奨します』という意味では決してありません。

未来の株価の推移を予測することの困難は、みなさまももちろんよくご存知の
ことでしょう。資金量も技術レベルもわからない不特定多数のみなさまに
自信を持って勧められるケースというのはあまりないと思います。
単に私が臆病なだけかもしれませんけど。

というわけで、もしかしたら私のようなタイプの投稿者は、大多数のROMの方々に
とって、どうでもいい存在なのかもしれないなあ、と思っていました。でも、
売り専科に投稿するようになってから、意外とみなさま興味を持って読んで
頂けているようで、掲示板に求める情報というのも案外多様なのかもしれないと
思い始めていたりします。

中国かどっかに、「貧しい人に魚を与えるより、魚の釣り方を教えて
あげた方が良い」というような格言があったと思いますが・・・
個人的には、個別銘柄名を挙げて推奨する記事で埋まった掲示板よりも、
みんなそれぞれの狙いを持って釣り糸を垂れながら、一方で情報や薀蓄の交換に
花を咲かせているような掲示板が好きですね。
自慢話やボヤキも結構、雑談もまた結構。上手い人がいればそのコツを教えて
もらったり、あるいはこっそり真似したりして学ぶこともできます。
(私は魚釣りはあまりやらないので、例えがおかしいかもしれませんがご容赦)

株式投資とは、すべて自分で考え、自分で決断し、自分で行動し、
そして結果をすべて自分で背負うものだと思っています。
銘柄の探し方、売買タイミングの計り方、玉の建て方・動かし方・・・
うまいヘタは別にして、それらすべてについて自分なりのやり方が出来上がった
ときが、めでたく初心者卒業のときなんじゃないでしょうか。
そして、そのための勉強なんですよね。

私がこの掲示板を気に入ってずっと居ついている理由は、ご自分なりの
やり方や相場観をしっかり持った方々が少しずつ集まって、お互いを
認め合いながら穏やかにかつ真剣に株談義をする雰囲気があるからです。

なんだかご質問の意図と違うお答えになってしまったような気がしますが、
うまくまとまらないのでこのへんにさせてくださいませ。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 2000年9月13日(水)03時13分36秒

>結局僕は、株式投資で、金儲けよりも心理ゲームを楽しんで
>いるんだなとあらためて感じました。

そういう面はたしかに、誰しもあるかもしれませんね。

「勝っても負けても、皆自分の欲しいものを相場から手に入れる」
(エド・スィコータ、『マーケットの魔術師』より)

正直言って、相場は儲けるものというより、楽しむものと考えて
気楽にギャンブル感覚で参加するほうが、よほど気が楽だと思います。
本業を持った方が、そのかたわらに趣味としてご自分のペースを
守って参加されるなら、知的ゲームとして純粋に楽しいし、
社会勉強にもなるし、とても良いことだと思います。ただし
その場合、多少の損はゲーム代と割り切る必要がありますけど。

ちなみに・・・
習い事でも、スポーツでも、何でもそうですが、始めていきなり
プロ並みの超絶技巧がこなせるわけがありませんよね。
どういうわけか、相場では、一般に運さえ良ければ誰でも始めから
すごい利益が得られるような感覚があるようですが、たいていの場合
それは幻想だと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 2000年9月22日(金)07時46分47秒

以下、蛇足です。
私見ですが、信用買いは、特殊な事情がある場合を除き、やってはならないものと
心得ておいた方がよろしいかと存じます。本来、信用取引(に限らずレバレッジの
効いた金融商品一般)は、一攫千金を狙うための制度ではなく、ヘッジの為に
利用すべき制度であると考えています。
ましてや、仕手株や材料株を、値動きの良さに目をつけて大量に買い建てるなど、
破滅への第一歩と言っても過言ではありません。
制度信用による信用買いは、「日証金から金を借りて株を買っているのだ」と
いうこと、充分ご理解くださいね。借りた金にかかる金利が日歩なのです。
厳しい言い方になってしまい、申し訳なく思いますが、あえて申し上げました。
お気を悪くされたなら、お詫びします。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年 9月25日(月)18時37分22秒

清春さま:
>日本はホントはなんにも豊かではなかったのに・・・。
>むしろ日経平均を10万円にして、その国富をバックに
>IT投資をやらねばならなかったのです。
>アメリカは数千ドルだったダウを一万ドルにして
>その国富をバックにIT革命を成功させました。

あはは (^_^;) 清春さまらしいご意見ですね。

個人的には、
日本はホントは豊かではなかったから日経平均は化けの皮がはがれて暴落し、
アメリカはホントは豊かだったからNYダウは上がったのだ、と思います。

ずっと思っていたんですが、、、相場とは何か、という根源的な世界観が
清春さまと他のみなさまの間で微妙に食い違っていて、そのあたりが、
いろんなトラブルの遠因にもなっているのではないかと。

相場神聖論:
相場とは、不特定多数の売り方と買い方の、個々の主体的な判断の集積が
値動きとなって現れてくるものである。仕手の介入は、株価の自然な動きを
阻害し、一時的にせよ市場の機能を低下させるので好ましくない。しかし、
そういう人為的な相場操縦は長続きしない。遅かれ早かれ、積み上がった
仮需要・仮供給は剥げ落ち、人気は離散する。
そして株価は「神の見えざる手」に導かれ、新たな需給の均衡点をめざして
再び自律的に動き始める。

相場人為論:
相場とは、人が作るものだ。誰かが積極的に旗を振り、先頭に立たなければ
いかに良い株でも上がりはしない。相場をいかに自分の都合の良いように
動かすか、証券会社もディーラーも仕手筋も、みな知恵を絞っているのだ。
相場の分析とは、それら主要プレイヤーの腹を探り、動きの真意をつかむ
ことが第一である。チャートなど軌跡に過ぎないし、そもそも力のある
プレイヤーは、チャートを作って大衆を引き込むことすらやってのける。

どちらが正しいとか、そういう問題ではありません。これは天動説と地動説の
ような学説の対立ではなく、哲学、世界観の相違ですもんね。

私は原理主義的神聖論者ですので(笑)、仕手化した株はめったに触りません。
やるにしても、相場が仕手のコントロールを離れ、取り残されたしこり玉の
重みで崩れて行く終末期に、便乗して売らせていただくだけです。
(そのかわり、皆が忘れた頃になっても、まだ延々と売り続けていたりしますが)
一般に、人為論者の方は自分が相場を動かす力を持つことが至上の喜びですが、
神聖論者の方は、自分自身の注文で相場が動かないようにすること、いわゆる
マーケットインパクトを与えないように建玉・手仕舞いすることに腐心します。

思うに、清春さま含め人為論者の方々は、兜町に近いところに居た方、もしくは
いらっしゃる方が多いのではないでしょうか。いわゆるセルサイドの方々ですね。
株屋はシナリオを書いて相場を作り・・・腕の立つ外務員は有力顧客をおだてて
にわか仕手に仕立て上げ・・・投資顧問やレポート屋は仕手と持ちつ持たれつで
相場を煽り・・・こういった世界が日常であれば、自然とそういう相場哲学を
お持ちになるでしょう。
また、仕手情報や兜町の早耳情報を駆使して相場に取り組んでこられた、プロ・
セミプロを自認する投資家の方々も、当然そういう世界観をお持ちでしょうね。

相場人為論者のみなさまに共通する価値観として、よくありがちなのが、
・相場は当ててナンボ。当たらない予言、当たらない予言者は唾棄すべき存在。
・儲かる情報を与えさえすれば、人は信じてくれるし、ついてくる。
・株は上がるのが正義だ。上がってこそ皆が幸せになれる。
・仕手や旗振り役は相場に不可欠。彼らは英雄であり、業界は彼らを必要としている。
・掲示板は儲け話をギブ&テイクするところ。結果がすべて、議論はムダ、信じなさい。
・文句があるなら上がる銘柄情報のひとつでも持って来い(笑)

・・・これ、実は案外支持を集める価値観なんですよね。
なぜなら、100人投資家が居れば、おそらく神聖論者は5人足らず、人為論者も
5人足らず、あとの90人以上は、自分の頭で考え、自分の相場観を持つことを
放棄した人たちだからです。
そういう大多数の方たちにとって、自分のポジションに心地よい相場観を披露して
くれる人、安心感を与えてくれる人というのは、貴重な存在ですから。
しかし、相場には、みんなが幸せになれるハッピーエンドの救済シナリオなど、
絶対に有り得ません。終わってみたら死屍累々、一将功成りて万骨枯るというのが
結末なのです。

個人的には、神聖論者でも人為論者でもかまいませんから、自分なりの相場観を
きっちりと持った方が増えて、この売り専科掲示板に参加していただけたらなあと
思っています。公的資金で買支えしたり、税制をいじくったりするよりも、
主体性を持って相場に取り組む賢い投資家が増えることが、長い目で見て
日本の市場の再生につながって行くんじゃないか、そんな気がしています。
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投稿者:清春  投稿日:2000年 9月25日(月)20時56分27秒

経済人為論:
マーケットの奇術さんへ

あなたと相場論を戦わすなぞ恐れ多いことですが、せっかく一石を投じられたのに
返答をしないのも失礼にあたるので一言、僕の考えを述べさせていただきます。

すべての株は究極において、収まるべき場所に収まっていきます。
そういう意味において市場は神聖なものだと思います。
しかし、そこに至る過程において、突飛高をしたり、割安に放置されたりしたりします。
なぜ、そういうことが起きるかというと、株価の形成に人間の心理が反映されるからです。
人の熱気が伝播すると、取るにたらない株が超値嵩株になることがあるし、人気が離散
すれば、優良銘柄でも、これでもかというほど売り込まれる事がある。
また同じ業種で同じ規模で財務内容も配当も同じくらいなのに、宣伝のうまさで一方が
株価が高いこともある。

ですから、現実の株価は必ずしも収まるべき株価に収まっていない。
あえていえば、大半の銘柄は人為的な株価なのではないでしょうか?
いつかはメッキがはげておさまるべきところにおさまるでしょうが
そう言って、手をこまねいているわけにはいかない。
それまでは人為的な株価水準を相手に、買いなり売りなりを考えていかねばならぬのが
投資をするものの心構えのように思います。

日経平均38915円は下げるべくして12788円になった。日本の実力はその程度
のものだった。という説には説得力があります。日本がアメリカ以上に豊かな国に
なったという報道は、太平洋戦争前のアメリカなんか日本軍が突撃したらすぐに逃げ出す
という論調にそっくりでした。
しかし、政府が株式市場の重要性を認識せず、「下がる事はいいことだ」みたいな態度で
むしろ市場を冷やす側に立つというミスを犯したため日本の株が下げすぎた点を
見逃す訳には参りません。

たとえば38915円になるまでの税制は一定の取引の範囲内だと売却益は無税でした。
今は源泉分離で売却代金の1%、申告分離で利益の26%の税金を払わねばなりません。
これはバブル潰しのために導入された悪税で、このように市場が冷え切った現在では
撤廃されねばならないと思います。
土地の急激な値下がりも、売却益への増税、地価税の導入で土地保有者への懲罰的課税
といった人為的政策によるバブル潰しで起きた事です。
あのような政府のバブル潰しのための弾圧がなかったら、こんなに株や土地がめちゃ
くちゃに暴落することもなく、銀行の不良債権もこんなに大きくならず、日本は
貴重な10年を無駄に失うことはなかったと確信しています。

政策を誤まると国家は衰退します。いかに優秀な民族でも政府が政策を誤まると
貧困にあえぐようになります。
ドイツ人は勤勉で優秀ですが、社会主義を無理矢理おしつけられた東ドイツは
バナナも食べられない境遇にまで落ちぶれていました。
中国人は金儲けでは世界でも有名な民族ですが、社会主義経済下では餓死者も出すほど
の貧困に苦しみました。改革開放が始まった頃、広州から桂林へいったことがありますが
空港はボロボロ、桂林では電気がなくガス灯で暮らしている人が多かった。
あれから中国政府が経済活性化に舵取りしたら、中国は見違えるように華やかに明るく
なった。経済にも人為があるのです。

日経平均12788円はなるほどなるべくしてなった。
ただし、それは政府が舵取りを誤まったから、なるべくしてこうなったのです。
株式市場の重要性を政府=国民が認識して、株と土地の市場活性化策を
早めに打ち出していれば、株は25000円くらいまでしか下がらず、そうすれば
経済の破綻も起きず、いまごろ日経平均は5万円〜10万円で
日本国民はもっと幸せな10年を過ごす事が出来たと僕は声を大にして叫びたい。
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posted by   at 00:00| マーケットの奇術師さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

奇術師さん2

投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年 9月27日(水)19時15分27秒

清春さま:
>株式市場は参加者がカネを減らす場所になっている。
>お金の吸い取り紙みたいです。
>なにもやらないことが一番の金儲けかな(笑)

先日の清春さまのお話にも関係しますが、、、個人的には、日本の市場はバブル崩壊後
なるべく早い時期にダウ1万円を割るぐらいまで自由落下させるべきだったと考えて
います。もちろんパニックは起こるでしょうし、銀行はバタバタ倒れるかもしれません。
しかし、その後の再生は早かったと思います。いわゆるPKOで支えたのは最大の
失政だったのではないでしょうか。
(税制の変更や当局の仕手いじめは、瑣末な問題だと思います)

日本の株が上がらないのはなぜか。神聖論の立場(笑)から述べますと、理由は簡単で、
この値段で買いたい人が売りたい人より少ないからです。株の値段は取引所で一意に
決まりますので、一般の商品のように末端で値崩れするということはありませんから、
公的資金で買い支えれば、短期的に株価を維持することはできます。しかし、市場経済の
もとでは、実質より割高な価格のついた商品は、かならず需要が減退します。
言い替えれば、PKOは株価を維持することに成功しましたが、そのかわり誰も
株を買おうとしなくなったのです。株価を生かして市場を殺した、ということです。
バブル崩壊後の低迷する出来高がそれを示しています。

落ちるところまで落ちてしまえば、また買いたい人も出てきます。一般の商品と
同じことで、値段が下がれば、需要、つまり買いたい人はどんどん増えてくるのです。
バブル時の高値しこり玉を抱えた投資家も我慢しきれずになだれを打って投げて
きますので、爆発的に出来高は増え、明確に底打ちのサインが出て、市場は
再生への道を歩み始めたと思います。

春から・・・あの4月の暴落から・・・何度か掲示板でも申し上げてきましたが、この
20世紀末の東京市場で起こっていることは、バブル崩壊後10年間のツケの総決算
なのではないかと考えています。インフレ基調・高度成長の時代であれば、買支えで
時間を稼ぎ、日柄をかけて問題点を消化するという先送り戦略は有効でした。しかし、
人口減少・需要不振・デフレ基調の時代には、先送り戦略は最終的な破綻の規模を
拡大するだけです。(銀行やゼネコンの醜態をみれば明らかでしょう)
今、ここでまた小手先の市場振興策やPKOで株価を支えたら、またしても同じことの
繰り返しになるでしょう。その間にも日本経済の体力は消耗を続け、いずれは暴落、
もしくはハイパーインフレの形で暴力的な解決を迫られることになると思います。
円も国債も紙屑になってしまってから、目が覚めて日銀や大蔵省の責任を追及しても
時すでに遅いのです・・・。

どこまで下がるか、いつ大底をつけるのか、それはわかりません。わかりませんが、
投資家としてはそれでも市場に立ち向かっていかなければ飯の食い上げです (^_^;)
幸い、この掲示板のみなさまは矛(買い)のみならず、盾(売り)も持って
いらっしゃいますので、戦場での生存率は矛しか持たない投資家より、かなり
高いのではないかと思います。もちろん、矛と盾をうまく使いこなす技術が
あることが前提ですけどネ (^_^)
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投稿者:清春  投稿日:2000年 9月27日(水)22時47分33秒

マーケットの奇術師さんへ

日経平均はもっと放っておいて徹底的に下げさせていれば
回復が早かったという説も理論的には正しいかもしれませんが
人が作っている社会ですから、そこまで冷血になれないではないでしょうか?
そこまで下げていたら山一、三洋の他に日興、大和も潰れて野村だけになっていたかも
しれません。もちろん瑣末な存在ですが、僕もこの場にはいなかったでしょう(笑)
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年 9月27日(水)23時52分12秒

考える人さま:
こちらこそ、はじめまして。

>はじめまして。奇術師さんの相場神聖論と人為論を読みました。
>奇術師さんは、どちらが正しいという問題ではない、と
>おっしゃいましたが、過去に相場操縦で勝ち続けた個人がいない
>ことから、神聖論の方が正しい意見だと思います。

あはは、まあ、ものの見かたですからね・・・ (^_^;)

ひとつ言えることは、中途半端はあまり好ましくない、ということでしょうか。
つまり、神聖論に立つのであれば、明らかに人工的に動かされている株に手を出す
べきではないし、逆に人為論に立つのであれば、力の及ばない株を手がけるべきでは
ないということです。

とはいえ、自分の考え方がはっきりしている方は、意識的にか無意識にか、ちゃんと
そうやって銘柄を選んでいらっしゃるようです。
たとえば清春さまは、先日、松下についてのコメントで「恐れ多くてわからない」という
意味のことをおっしゃっておいででしたが、、、人為論的手法で数々の武勲を打ちたてて
来られた清春さまは、松下が自分の哲学に合わない銘柄であるということを明確に認識
しておいでだったのでしょう。
逆に私は神聖論的な立場を取りますので、普段はもっぱらメジャーな銘柄ばかりを
手がけておりますし、人の手の入った株は敬遠するようにしています。仕手株の
コメントを求められることがあっても、恐らく「わからない」と答えるしかないでしょう。

しかし、時と場合によっては、両者の区別がぼやけることがあります。
かつて、野村は腕力で新日鐵を100円そこそこから1000円まで上げて見せました。
(良い時代でした・・・(笑))
去年から今年にかけての古河電、安川電、板硝子などの相場も、神聖論一本で
解釈するには不自然な点があまりに多く、私は途中からは手を出さず見学に回り、
「自信のある方以外手出し無用」と折に触れ述べてきたつもりです。
大型株と言えども、ファンドや外資の動きによっては一方向にバイアスのかかった
値動きをすることもあります。考える人さまがご指摘のように、「仕手筋」を
単なる個人やグループの策動と捉えず、株価を操作する意図を持った投資主体全てと
考えれば、人為論で解釈できるケースは非常に多くなります。
(逆に、当初人為論的に動いていた仕手株が、途中から仕手の手に負えなくなって
 迷走し、結局神聖論的力学で急落したりするケースもたくさんあります)

要は、自分の考え方と相性の良い銘柄を選び、手がけた方が、結果的にパフォーマンスが
上がるのではないか、ということですね。

余談ですが・・・
今回のユーロ協調介入は、損失を抱えたユーロロング筋を救済するために行なわれた、
という怪しい説があります。救済されたユーロロング筋とは、日本の生保・・・では
もちろんなくて(笑)、一部ヘッジファンドだったと言われています。そのかわり、
彼らは原油から手を引く、という裏取引があったとのこと・・・まあ、眉唾ですが、
面白い話です。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月 2日(月)00時19分03秒

>6ヶ月売り放しでいるなんて、常人にはなかなかできません。

そんなことはないと思いますが・・・(^_^;)
今月も、ツガミ・岡三あたりが期日を迎えます。ツナギ玉はいちいち掲示板に
書きませんけど、適宜バイカイ振って乗り換え、延々と維持しております。
最近は低金利のため、売っても日歩がつきませんけど、本来は非常に有利な
方法だと思っています。

ちょっと話は飛躍しますが、投資戦略を考えるとき、本質的に有利な側、つまり
時間が味方に付いている側に立つということは、ひとつの定石なのではないかと。
そういう意味で、信用買い・逆日歩銘柄の信用売り・順ザヤ銘柄の先限買い・
オプションの買いなどは、よほどの勝算がある場合に、期間限定で勝負するのが
無難だと考えています。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月 3日(火)14時14分44秒

効率的市場とテクニカル分析(1)

magicさま、ATさま:
蛍光灯レスで申し訳ありません。

効率的市場仮説というのは、本来ファンドなど現代ポートフォリオ理論に沿って運用する
投資主体についての論であり、個別の銘柄の上下でサヤを抜こうとする小規模な個人の
投資家には、必ずしもあてはまるかどうかは疑問ですが・・・。

仮説そのものについてはmagicさまの解説のとおりです。簡単にまとめると、
『各投資主体に均質な情報が瞬時に流通する今日のような状況では、株価を左右する
 すべての情報はすでに株価に織り込み済みである。よって、将来予測で利益を得ようと
 するのは無意味であり、株価がトレンドを持つことは有り得ず、予測不可能な
 ランダムな動きをする』
・・・ということですね。この仮説によれば、ファンドマネージャが市場平均を上回る
パフォーマンスを継続して維持することは不可能なので、インデックスファンドに
投資するのが最も有効、という結論になります。

ただ、実際には、少数ながら継続して高いパフォーマンスを上げているファンドも
存在するようです。私にはそれは必ずしも偶然の産物だけとは思えませんので、
準強度の効率性というのは成立していないように思います。
(もちろん、すべてのアクティブファンドの成績を平均すると、おそらくベンチマークに
 ボロ負けでしょうから、マクロでは成立しているのでしょう(笑))

また、magicさまのおっしゃる、
>外界と締め切った部屋にチャーチストを閉じ込めておいて株価のデータだけ渡しても
>たぶん高いパフォーマンスを出せると言うことはないでしょうから、弱度の効率性は
>成り立っていそうです。
についても、個人では実際にそういう方もまれにいらっしゃるようですので、
必ずしも常に成立しているとは断言できないように思います。

まあ、そういう個別の反証を探してきて効率的市場仮説の当否を論じても、あまり
有益な議論ではないと思いますので、私自身の考え方を述べたいと思います。

『市場は効率的でも予測不可能でもなく、アノマリイに満ちており、株価は
 ある一定期間を取れば明確にトレンド成分をもって推移し、テクニカル分析は
 全能ではないにせよ、有効な予測手法である』

効率的市場仮説は、
「株価は企業価値の関数である」
「株価は(企業価値を左右する)材料で動く」
という発想を前提とした考え方ではないかと思います。おそらく、大多数の投資家も
漠然とそう思っていらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、私はその立場はとりません。
「株価は企業価値とは直接の関係はない」
「株価は材料だけで動くわけではない(むしろ純粋に材料で動くケースは少ない)」
というのが私の基本的な市場観です。

以前から、掲示板でも何度か「株価は人気と需給で決まる」という説を述べたことが
あります。人気によって、株価がファンダメンタルで説明できない高値まで買われたり、
あるいは安値に放置されたりすることがあるのは、みなさまもよくご存知のことでしょう。
また、好材料が全く無視されたり、逆に取るに足りない材料が出ただけで、それを
囃して過熱と思われるほど買いを集めたりすることも、よくあることです。それらは
「織り込み済み」とか「サプライズ」とかの表現で、後付けで説明されますが、、、
必ずしもそういうことではなく、人気と需給の点で何らかの原因があったからでは
ないかと考えられる場合も多いです。(原因がその銘柄自身にあるのか、それとも
全体市場の問題か、それはケースバイケースです)

では、株価を動かす原動力は何か? 「人気」「需給」という漠然とした言葉の
裏に隠されたメカニズムは? それを解くカギは、株式というものが、安定した配当を
得るための資産ではなく、売買差益を得るための中間物として認識されている点に
あるのではないかと考えています。

反対売買による利益(利食い売り)を期待して買う限り、それは真の需要ではなく、
あくまで仮需要です。買い注文が執行された瞬間、それは将来の潜在的な売り圧力、
つまり潜在供給として働きます。
カラ売りの場合はもっと明確ですね。それは一般公募増資のような真の供給ではなく、
あくまで反対売買(利食いの買戻し)を前提とした仮供給です。売ったとたん、近い
将来(長くても半年以内)に顕在化する買戻し需要をも同時に発生させているのです。
このあたりの議論は、丸善で信用取組の動きに一喜一憂しておられる方々は、特に
身にしみて感じていらっしゃることと思います。

株価の日常的な動きは、その大部分が、この仮需要と仮供給、潜在需要・供給の
顕在化、このせめぎ合いの力学・・・「内部要因」と言われるもの・・・で、
説明がつくと考えています。そして、そこに焦点を当てて株価の動きを分析しようと
するのが、テクニカル分析の原点となる発想なのではないかと。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月 3日(火)18時32分32秒

効率的市場とテクニカル分析(2)

(つづき)

例を挙げたほうがわかりやすいと思いますので、4043 トクヤマ。
私はなぜこの株が上げていたのか、またなぜ最近下げているのか、全然知らないのですが、
ぜひ日足チャートをごらんになってみてください。今年の2月から7月までの上げ相場、
そしてその後の下げ、あたかも25日移動平均線の掌の上で踊っているような動きです。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

そもそも移動平均線とは、いかなる意味を持つものなのでしょう。
テクニカル分析懐疑派の方は、気休め以上の意味はない、と言いますが・・・。

なぜ上げ相場で、押し目が移動平均線付近でサポートされ、再び上昇過程に移行する
ことが多いのか。また、逆に下げ相場で、戻りが移動平均線付近で叩かれるケースが
目立つのか。多くの人が移動平均線を当面の支持・抵抗ラインと見て、その付近で
押し目買いや買戻しの指値を入れるから、というのが一般的な解釈です。
しかし、x日移動平均線には、「過去x日間に新規で買った(売った)人の、平均
買いコスト(売りコスト)の近似である」という解釈も可能です。出来高や、日中の
動きを無視した荒っぽい近似ですが、そんなに外れてもいないでしょう。
私は、これがマーケット参加者の心理を揺さぶり、結果的に移動平均線を機能させる
最大の理由ではないかと考えています。

上げ相場で、価格が移動平均線を上回って推移しているとき、参加者の大部分は
含み益が出ている状態です。参加者は楽観し、相場の上昇が新たな買いを呼び込むため、
価格はますます上昇します。
しかし、それが移動平均線から大幅に乖離するほどになりますと、既存の買い方に
利食いの欲求が強く出てきます。また、新規で参戦を狙っている人も、ちょっと
今からでは怖くて買えない、もう少し安くなってからにしよう、と考えがちになります。
結果的に、新規買いが利食い売りをこなしきれず、価格は反落します。
そして、移動平均線・・・つまり、平均買いコスト付近まで価格が下落しますと、
含み益の消滅によって利食い圧力がなくなります。新規で買い参入したがっていた
人も、割安感が出てきたことにより思い切って出動してきます。また、先のピーク付近で
うまく利食いできた人も、再度の買い参戦で資金を回転させようとしてきます。それらの
理由によってトータルで売りが減り買いが増え、結果的に価格は移動平均線でサポート
されたような形になります。

このサイクルが回っている限り、上昇トレンドは維持されます。何度も移動平均線が
支持として働くのを見た参加者は、ますます平均線への信頼感を強めます。

しかし、何度目かの反落局面で、何らかの理由(大口の利食い売り・悪材料の発生・
売り方の仕掛けなど)で、価格が大きく下に振れ、移動平均線を下回ってしまったと
しますと・・・参加者の多くは含み損を抱えた状態に転落し、心理的に不安感や焦燥感が
台頭します。損失に敏感な参加者は我先にポジションを解消しようとしますし、
目先の下値のメドを見失ったために強気の押し目買いも入りにくくなります。結果的に
しばらくは軟調な地合が続きますし、トクヤマの場合のように、トレンドが逆転して
下げ基調に変わることもあります。

上の例では売り方の存在とその心理を無視して考察しましたが、カラ売りを含めて
考えても、同じことです。また、もちろんこれはトクヤマの例に限らず、6101 ツガミ、
7240 NOK、5332 TOTOなど、似たようなケースはいくらでもあります。

ここでは移動平均を例にとって述べましたけど、テクニカル分析とはすべからく
市場参加者の心理の分析ではないかと思います。すなわち、ポジションの状況に
よって揺れ動く複雑な投資家心理と、その行動をある一定のパターンに沿って
認識しようとする作業なのではないかと。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月 3日(火)18時35分29秒

効率的市場とテクニカル分析(3)

(つづき)

テクニカル分析と一口に言っても、その手法は数え切れないほどあります。
個人的に、その根拠を納得でき、また重視している手法としては、
・いわゆるダウ理論(トレンドライン、支持線・抵抗線、窓といったものの解釈)
・古典的なチャートパターン(三尊天井・三角持合など)
・出来高や取組高と価格推移を組み合わせた分析
・サイクル分析
・比較的単純なインデックスの類(移動平均、オシレータ、RSIなど)
などがあります。
これらは、売り方と買い方の力関係、心理的状況などをわりと素直に反映して
くれますから。

逆に、複雑過ぎる手法、解釈の余地が広すぎる手法は、あまりあてにしておりません。
一目均衡表、エリオット波動などですね。

神懸りな手法(占星術など)も、根拠がいまいち納得できないので、却下です。
でも、魔術師見習いの奇術師としては、カッコイイからこっそり勉強しています (^^;
『金星と土星が水瓶座に入り、水星が逆行しているので大暴落します』なんて
いつか言ってみたい・・・(笑)

まとまりませんが、いったんこのあたりにしておきますね。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月 6日(金)00時11分49秒

magicさま:(1)
こんばんは。お返事が遅れてごめんなさい。

>問題をもうちょっとはっきりさせると

>マーケットの奇術師さんは弱度の効率性は成り立っていない、過去の株価データ及び
>その分析者の過去の経験や勘などの総合的判断によれば予測できる。

>と言ってたわけですか。

正確には、「〜<確率的に>予測できる<場合もある>。」です。

毎日、明日の株価が高いか安いかを確実に判断する方法など有り得ません(たぶん)。
ある特定のパターンにはまったときに、予測ができるだけです。
(その「特定のパターン」が、シグナルと呼ばれるものです)
しかも、その予測は絶対ではなく、確率的なものです。ダマシに終わる場合も多いです。

>ただ私の考えでは、「分析法」と名の付くものは、「分析対象」を「分析材料」を元に
>「分析者」が「分析」するわけですが、「分析材料」から一意に(またはそうなる方向に)
>「分析者」が「分析結果」を得られないのであれば、それは「分析法」と名付けるべき
>ものではないと思います。

前回も述べましたが、テクニカル分析と一口に言っても、いろいろな手法があります。
ある手法で「上昇する可能性が高い」と思えても、別の手法では「目先反落する可能性が高い」
と判断できる場合もあります。というか、普通はそうです。すべての手法が一致して同じ
結論を出すことなど、ありません。

例として適当かどうかわかりませんが・・・
医師が、触診をしたり、血液検査をしたり、レントゲンを取ったり、場合によっては
超音波検査やCTスキャンをしたりするのも、ただひとつの手法だけでは的確な判断が
できないからです。しかも、同じ検査結果をもとに判断しても、医師の知識や経験の
違いによって、見立てが異なることがあります。

さらに、希望する「分析結果」は、「分析者」の立場によってさまざまです。
ザラバの値動きに焦点を当てる敏捷なデイトレーダーにとって、「長期的には上昇するであろう」
という分析結果は、たいして意味の無いものです。
逆に、中長期のトレンドを重視するのんびりした人にとって、ある分析で「明日は高くなる」
という結果が出ても、「あ、そうですか」ぐらいの興味しか持てないと思います。

少し話題から外れるかもしれませんが・・・
相場とは、翌日上がる下がるを当てるだけのゲームではありません。勝ったり負けたり
しながら、トータルで利益を確保するのが究極の目的です。
そういう意味で、相場の参加者はそれぞれ、立場や事情が異なります。資金量や建玉の状況、
ポジションバランス、ポートフォリオ構成のバランス・・・そういったいろんなパラメータを
考慮しながら、日々少しでも有利になるように(かつリスクを抑えるように)努力して
いるわけです。値動きの予測はその仕事の一部に過ぎません。場合によっては、あえて予測と
反対の方向にポジションを取ることさえあります。

相場で、トータルで利益を上げるためには、

1.勝つ回数を多くし、負ける回数を減らす。(勝率を上げる)
2.勝ったときの値幅を大きくし、負けたときの値幅を小さくする。
3.勝ったときの株数を多くし、負けたときの株数を少なくする。

という、3つの戦略があります。値動きの分析精度を上げて、1の勝率を高めることは
もちろん重要ですが、それと同じぐらい2・3の戦略も重要です。
むしろ、相場上手な人には、当たり外れよりも、勝ち戦で徹底的に取ること、負け戦で
かすり傷程度で逃げること、そういった点に非常に優れた方が多いような気がします。

いろいろ考えるに、テクニカル分析で得られる予測やシグナルは、それが当たるか
外れるか、信頼性があるか、そういった点よりも、むしろ、それによって売買のきっかけを
提供するという点に、もうひとつの目的があるのかもしれないという気もします。
勝負は、玉を建てる前の分析だけで決まるのではなく、その後の行動の巧拙にかかっている
部分も案外大きいのではないかと考えています。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月 6日(金)00時12分34秒

magicさま:(2)
>効率的市場仮説はアノマリーなどの発生を否定しているわけでは
>なくて、市場が非常に効率的であるとした場合アノマリーなどで
>常に儲け続けることはできないと言ってるのだと思います。それ
>はその情報が瞬時に参加者に到達するからです。そしてそのよう
>な状況ではその情報を元にしても儲けられないと。

理解しました。
効率的市場では、「こういう儲かるパターンがある」という情報すらも
瞬時に流通する、ということですね。

>おお惚れ者さんはこちらからお隣りの四方山にお引っ越しされたのですが、残念ながら
>9月で引退を宣言されてしまいました。まだまださや取りについて教えて欲しい事は
>色々あったのですが、また気が変わってひょっこり現れるまで待つことにしてます。

そうですか・・・残念ですね。
いずれまたきっかけを見つけて登場してくださることを期待して待ちたいと思います。

>それは私の考える分析法の理解からは本末転倒な気がします。
>何故なら、分析する目的は分析結果がわからないから分析するの
>であって、例えばこれからある銘柄が急上昇することがわかって
>いるときにこれから急上昇するというサインを出す分析法を選択
>してから分析する必要は無いわけです。

おっしゃることはよくわかります。しかし、私の感覚から言えば、分析する前に先入観が
全くないことはまれで、チャートを見た瞬間に、将来の推移についてある種の直感が
存在していることが多いです。おそらくパターン認識というものだと思います。
そして、たとえば「上昇トレンドができつつある」と直感すれば、トレンドフォロー的な
分析手法(たとえば移動平均やトレンドライン)を使って、それを確認した上、別の
短期の押し目判断の手法を使って建玉のタイミングを計ります。
ですから、分析結果がわかってから分析しているのかもしれません。

magicさまがおっしゃるような、本来の意味の分析をするためには、「直感」とか
「パターン認識」というような部分に踏み込んで行かないといけないのかもしれませんね。

余談になるかもしれませんが、アメリカの投資雑誌などを見ていると、最近のコンピュータ
売買の話題は、ニューラルネットワークや遺伝的アルゴリズムなどを駆使したシステムに
移ってきているようです。
日々の値動きを一定のルールで分析してシグナルを出すだけでなく、日々のデータで
自分自身の売買ルールを変化させて行く・・・いわば、プログラム自身が経験を蓄積し、
学習しながら成長して行くようなシステムです。

最後に、以前私が述べた「神聖論」とテクニカル分析の関係についてですが・・・

テクニカル分析とは、相場に参加する個々の主体のポジションの状況や心理状態、そして
それらを動機として引き起こされる売り方と買い方の行動の集積としての売り圧力と買い圧力、
それを一定の手法によって分析し、相場の趨勢を見定めようとする作業である・・・
そういう立場に立ちますと、参加者はなるべく多く、そして個々の参加者はなるべく
小規模なポジションしか持たないことが、前提条件として求められます。
つまり、ある特定の参加者(たとえば仕手)の行動が、値動きに大きな影響を及ぼすような
状況になりますと、分析がうまく働かないわけです。
極端な話、100億円の資金を持った1人と、1000万円の資金を持った1000人が
売り方と買い方に分かれて相場を張った場合、間違いなく1人の方が勝ちます。

なぜ独占禁止法や公正取引委員会が存在するのか? 自由競争が前提の市場で、独占的状況が
発生すると、競争が阻害され、市場がうまく機能しなくなるからです。それと同じ理屈で、
相場でもそういう状況に陥ると、通常の売買のバランスと力学が崩れ、価格が需要と供給の関係
だけからでは決まらなくなってきます。もちろんテクニカル分析もその効力を失います。

(私を含め)テクニカル派の人が神聖論的立場を好み、明らかに人為的に動かされている銘柄や
出来高が少なくて流動性が低い銘柄を嫌うのは、そういう理由からではないかと考えています。

>定義の違いがわかったのでかなりおっしゃる内容がスムーズに理
>解できました。どうもありがとうございました。
>また何かあったら色々とお教えください。

こちらこそ、お付き合い頂き、ありがとうございました。面白いお話があれば、また
ご教授下さいね。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月 9日(月)22時29分19秒

「下がっている株を買う」「上がっている株を売る」のは、失敗することが多い
みたいです。
「下がっている株を売る」「上がっている株を買う」のが、私の場合の原則です。

着実に上がっている株は、それなりに理由があって上げているものですから、
逆らって売るよりも押し目買いで付いていった方がいいのではないでしょうか。
まあ、あえて売る理由があれば別ですが、それが「PERから見て割高」という
程度では、ちょっと弱いように思います。

一般に、ファンドマネージャはテクニカル分析はたいして参考にしません。
彼らのポートフォリオ構成銘柄の選択基準は、「割高か、割安か」です。
何に対して割安か? というところで、
「企業の将来予測される利益水準に対して、時価が割安」
「企業の現在の利益水準や資産価値に対して、時価が割安」
という異なる基準はありますが、原則としてそういうことです。
アナリストの提供する個別ファンダメンタル情報と、マクロの経済予測のシナリオが
その情報源の大半でしょう。チャートには興味を示さない人が多いみたいです。

タイミングという点でも、いついつまでに○十万株買い付けなければならない、という
状況の元では、「押し目を待って・・・」なんて悠長なことは言ってられませんから。
仮に高値掴みになったとしても、ベンチマーク以上に下げなければ、それはそれで
大した問題ではないのです。そもそも、自分の注文で株価が上がってしまう状況で、
テクニカルも何もありませんです・・・。

ただし、ここで言うファンドとは、株式市場でいわゆる投資信託、特金、年金等の
運用に当たる機関投資家のことを指します。オフショアで百鬼夜行のヘッジファンド、
あるいはCTAと呼ばれるコモディティーファンドなどは、また別ですが。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月15日(日)08時35分51秒

ちなみに、一般的な傾向として、
・戦争で上がる株: 石油、資源関連、素材産業、損保、防衛産業
・戦争で下がる株: 空運、海運、サービス
・原油高で上がる株:石油、資源関連、商社
・原油高で下がる株:その他全部(笑)
というのが昔から言われています。まあ、必ずしもそうなるわけではないのですが、
条件反射とか、連想が働き易いということで。
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投稿者:大  投稿日:2000年10月21日(土)00時14分34秒

お屋根をかりての”雨宿り”です。:
外は激しい雨が降っているのでチョット軒下をお借りして雨宿り
させてもらってよろしいでしょうか?
独り言です・・・・・・・・
習い事は年数がたてばどんな人でもそれなりに上達していくもの・・・・
では、相場は何年経験すれば上手くなっていくのだろうか・・・・・

"相場の世界だけは何年経験を積んでも上手くなるものではない"と言う
寂しい答えが返ってくる・・・・努力が報われないなんて嫌な世界と感じつつ
26年もつきあってしまった・・・・・

絶えず目を見開き、耳をそばだて、幸運の女神を掴もうと売り買いを
繰り返し、儲けたり損したりしながら人並み以上の経験を
積み上げてみてもそれが相場で失敗しない投資家となれる保証などないし・・。
でも自分自身の意志と判断で相場を続けるなら幸運の女神の後ろ髪の
一本ぐらいつかめるくらいには上達するかもしれないとおもいつつ・・・・・
相場の世界は”賽の河原”積んでは崩され、積んでは崩されの
繰り返し、相場の世界に身を置く限り死ぬまで続くのでしょう・・・・
それにしてもこの世界、鬼はいても、幸運の女神なんてこの殺伐と
したところにいるのかしら・・・

個人投資家が増えることは市場にとって非常に良いこと、初心者が
どんどん増えて健全で安全な市場を育成してくれる原動力になってほしい・・・
でも心配なのは資金の枯渇、初心者が上達する前に金が消えてしまったら・・
他人のことまでよけいなことか・・・・・・

掲示板のスター?にチョウチンつけたら大損してしまったと怒る人が
いるが、かのスターも名人にあらず、証券マン、アナリスト、株式評論家など
相場にもの申す人もすべからず名人にあらず・・。
人の言うことを鵜呑みに
しての売買なんてなんの修行にも経験にもならないんだが・・・・・・・。

経験者になるほど相場で”大損”をだすことがすくなくなる、長い間
相場に潰されず生き延びてきた経験者の秘訣はこの”損”の認識にあり決して
儲けるためだけの意識ではないみたい・・・・・・・

結局、相場をとりまく諸々の要素に騙されなくなっただけのことか・・・・

ようは人を信用しなければ良いのであってそのぶん自分自身が”信じられる”よう
努力を積み重ねればいいだけのこと・・・・
相場なんてとうてい人に教えられるものではないし、教わることもかなわないもの。
己の銭を払って、その失う銭の重さから身をもって学んでいくもの・・・・・
秘術、秘法、将来の相場を予測するノウハウ、が仮にあったとしたらそれは決して
人の目にはふれられないもの、多くの人が
其れをまねしたらそれは相場を勝ち抜くノウハウとして通用しなくなる・・・

相場なんて上か下だけのもの、単純で扱いや吸い物のはずなのに・・・・
なにが扱いにくく迷い多きものにしているのか・・・

マーケットの奇術師さま、色々興味深く拝読させてもらっています。
苦労されたであろう相場技術、惜しげもなく披露される心の広さにはただ、ただ、
感服いたします・・・・・・・

お屋根を借りての雨宿りで場違いな呟きをしてしまったようお許しを・・・。
     では  この辺で 失礼します。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月24日(火)00時12分33秒

大さま:
はじめまして。雨宿り中の独白、興味深く拝見いたしました。
おっしゃるとおり、いつまでたっても相場とは迷い多きものですね。

思うに、自然な人間の心理に従って素直に行動すると、相場では常に損をする方向に
向きがちなものではないかと。相場で勝つためには、ある種、非人間的な思考方法や
判断基準を身に付けることも、もしかしたら必要なのかもしれません。
「人の行く裏に道あり花の山」
「損は切れ、利は伸ばせ」
「麦藁帽子は冬に買え」
いずれも、言うは易く、行なうは難しなのですが・・・

たとえば、ある銘柄を買おうとするとき、全く迷い無く買い注文を出すことは、
ほとんどないでしょう。材料、業績、罫線、信用残、仕手情報、場味、その他もろもろ
考えれば考えるほど、迷いが深まるものです。思い切って買って出たとき、おそらく
それは100%確信して出動したのではなく、6は買いだが4は売り、というような
総合判断によったものではないかと。

さて、そういう状況で買い建てたということは、4の売り材料とは矛盾する行動を
取ったということになります。こういう場合、人間の心理として、4の売り材料を
見聞きすることに不快感を覚えるようになります。自分の行動と明らかに矛盾する
根拠を付きつけられているようなものだからです。
そうなると、人は、4の売り材料をことさらに軽視しようとしたり、あるいは逆に
買い材料として曲解したりするようになります。
自分が建玉する前と、建玉した後とで、客観的な状況に全く変化が無くても、
人の心の中では、当初6:4だった相場観が、7:3、8:2、9:1と、どんどん
偏ったものになって行きます。
こういう現象を、心理学では『認知的不協和』と呼びますが、つまり、矛盾によって
心の中に不協和(不快感)が発生すると、それを軽減するよう、無意識のうちに
認知的な努力がなされる、ということです。

もし、この人間心理の働きを、自分で制御できないと・・・
買い建てた後、期待に反して値段がどんどん下がってきても、あえてそれを軽視して
買いポジションと、当初の買い材料に固執しがちになります。
さらに、買いを唱える人の意見が耳に心地よく、またそういう人に同志的感情を
抱くようになります。
逆に、売りを唱える人の意見は、攻撃的で意地悪なものに思えてきます。
頭ではそれが客観的で当を得たものであることはわかっていても、心がそれを
受けつけなくなるのですね。

こういう心理・・・『認知的不協和』『同調作用』の発現・・・を、自分自身で
検知し、修正できるようになると、群集心理に巻き込まれず、主体的な相場観を
維持することができるかもしれません。

ちょっと小難しいお話になってしまいましたね、失礼しました。
よろしければ、また遊びにいらしてくださいまし。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年10月25日(水)13時22分46秒

>多大な経験の持ち主マーケットの奇術師さんにお伺いします。今朝地元の新聞コラムに
>乗ってました「英国の物理学者ステイーブン・ホーキンスが唱えている。後1千年したら
>人類は二酸化炭素の影響で、地球上から滅亡する」このことに何か僕としては日本オラクル
>以来ピッンとするものありまして相談です。市場の巨大な資本はこのような壮大なテーマ
>を取っ掛かりにして数年くらい準備期間掛けることを何かの本で読みました。
>この人類滅亡説なんて巨大な資本に取っては格好の大材料なりえると思います。
>この二酸化炭素改善に取り組んでいる企業はありますか。
>もしご存知でしたらご教授お願いします。

上光さま:
はじめまして、こんにちは。

人類滅亡説、まあいろいろな原因が取り沙汰され、一種の警告として
折に触れ話題にされていますね。

ただし、上光さまおっしゃるところの二酸化炭素説については、
1000年という時間的余裕があれば、なんとかなるだろうというのが
今の私の率直な感想です。(甘いかも・・・?)

たとえば化石燃料の使用量は、100年もしないうちに大幅に減少
するでしょうね。石油が枯渇するという意味ではなく、もっと
クリーンで効率の良いエネルギー源が利用されるようになる、という
意味ですが。

また、おそらく今後数十年のうちには、空気中の二酸化炭素と水から
食料を生産する、いわゆる人工光合成技術も実用化されそうです。

それよりも、温暖化の影響の方が強く出そうですけど、そちらはまだ
どうなるかわかりませんですね。

とりあえず、二酸化炭素排出削減というテーマであれば、
・電力会社
・自動車会社
・プラント、環境機器関連会社
・鉄鋼、セメント、化学などの素材産業各社
・農林、種苗会社
など、各社の取り組み方を検討されてみてはいかがでしょうか。

そういえば、先日、ロームがオーストラリアで植林をするという記事が
ありましたね。下にリンクを張っておきます。

あまり参考にならなくてすみません。今後ともよろしくお願いします。

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20001024CAHI315323.html
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投稿者:ゆうたろう  投稿日:2000年10月27日(金)15時17分13秒

マーケットの奇術師さま:
過去ログを読み返したら面白そうな話を見落としておりました。^^;
ご指名のようですし余談のレスはちゃんとしないと(笑)

> (ゆうたろうさまの好きそうな)余談ですが、月の朔望に最も影響を受ける商品は、
> 銀です。占星術でも、銀を支配する天体は月とされています。ちなみに銅は金星。
> 「月の魔力を秘めた銀の短刀(Silver dagger enchanted with the fullmoon-light)」
> なんてフレーズが、英語の詩や歌詞で出てくるのも、故あってのことです。
> LMEの公式コモディティーシンボルマークでも、銀は月のマークになっています。

はは^^; たしかに株の話より余談のほうが好きです(笑)
新しいメルアドを拝見すると、奇術師さまは女神さまが好きなようですね。
ishtarはやめてartemis なんてどうでしょう。
奇術師に豊穣の女神は?、月の女神なら無理に解釈すればなんとか結びつくかも(笑)
やっぱりちょっと無理があるかな^^;
あっ!銀と月の関係ひとつ思いつきました。そういえば女神アルテミスの髪は銀髪ですね^^;

・・・月には狂気が宿るともいわれてますし、引力により水に影響を与えますので
その組成の大部分が水である人間も影響を受けるといわれてますよね。
例えば狼男に変身したり・・・・(笑)・・・違うな^^;
そういえば魔物が銀の武器でないと退治できないのも、なにか関係ありかな(笑)
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投稿者:大  投稿日:2000年10月27日(金)23時14分48秒

お屋根をかりての”雨宿り”です。:
マーケットの奇術師様、先日は投資家の心理状況の分析有り難うございました。
真におっしゃるとうりでまたまた感服いたしました。
貴方様が単にテクニカルから相場を捉えているのではなく諸々の総合からの、
より高度な判断で動かれていることがよくわかりました。
わざわざのお返事ありがとうございました。

奇術師様のお言葉に甘えて又よらせてもらったので
ここでは丸善戦士の方々及び相場で頑張っておられる初心者の方々への呟きをお許しください。

相場に参戦するにあたりまず考えなければならないのが、この株はどの様な軌跡を
描き、どれぐらいの期間で勝負を決する事が出来るかのおおよその見当をつけての
参戦が必要なんだが・・・・・・・・
それにはトレンドが上に向いているのか、下に転換してはいないのかの見極めが重要・・・
押し目買いと戻り売りでは同じ山、坂、を見ていてもその結果は天国と地獄ほどの差がつくもの・・・
まず参戦の心構えをしっかりもって、その株をてがけようとしたと時の株価位置、波動の
確認、目標値の考察、見込み違いの時の処置の仕方等、資金の大小にかかわらず、それ
ぐらいの心構えを持って出て行かねばいくら金があっても追いつかないのがこの世界・・・・
確固たる事実に基づいた根拠のある信念を持った長期投資なら多少の株価の揺さぶりで
信念がぐらつく事はないと思うので別段問題はないと思うのだが、目先勝負のはずが当てが外
れて止むに止まれずその株を持つはめになってしまうとなると、株式投資をしているのか
株に振り回されているのかわからなくなってしまうんだが・・・・・・
こうした自分本来の計画やペースに
反した行きずりの長期保有となるとどうしても潜在的にもういやだ、止めたい、投げたい
と言う心理が介在し、又それは時間を追って高まってくる嫌らしいモノ・・・・・・
株価が下降トレンドを
描き続けてくるとなお一層その潜在意識は表面化してくる・・こうなってくると相場が
相手の戦いではなく己自身との戦いになってしまい、下げれば売りたくなり、少しでも
戻ればもっと戻ることを期待して売れなくなり、その行く末は、日柄がずるずるとたち
思っていた以上に下げ幅が深まり、あれほどワイワイ騒いでいた者達の口の端にものぼら
なくなり、一時の喧騒が嘘のように思える日がやってくる・・・・・・・
そして孤立無縁で不安はますます拡大してくる・・・・・・・・
冷静に相場を見つめるならそここそ買いを入れるべきポイントであるはずなのだが、
失った資金の痛手に傷ついた心ではその状況を見極める冷静な心を宿す力も
無くなってしまう。
それはつらく厳しい間違いのとがめとして一身に受け止めねばならなくなってくるモノ・・・

この様な状況から脱却する方法は二つ考えられるんだが・・・・・・・・・・
一つは、すべてを白紙に戻してしまうこと、一時的にせよ完敗を認め戦陣をたて直すこと、
又一つは止むに止まれずではなく
積極的に自らの意志で絶対に儲け勘定になるまで売らない方針に徹してしまうこと・・

その為に確認して置かねばならない重要なことは株価の値下がりがその会社にとっての
致命的な要因ではないことを確かめること。それさえできれば戦略的守りの受け身から
持久戦ながらも攻めの立場となり心理的ハンデキャップは払いのけられると思うのだが・・・
コレにより
理由なき長期方針は戦略的持続となり、腹も据わり少々の株価の変動に一喜一憂する
軽薄さは無くなると思うんだが・・・・
いずれにせよ、相場に参戦するに当たり心理的トラブルを
かかえていては、ただでさえ難しい戦い、勝てるわけがないと思うのだが・・・・
それよりもなによりも自分自身の体に悪い・・・・・・・・・

 「 計画の未熟、方針の不徹底、理由無き持続」間違いの戦略投資の姿か・・・・

売り専の投稿としては場違いなのを重々承知の上、奇術師様のお言葉に甘え、
長い呟きとなってしまいましたが週末ですのでお許し下さい。

    売り専の皆様大変失礼しました。 それでは皆様おやすみなさい。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:10月27日(金)23時16分50秒

ゆうたろうさま:
>新しいメルアドを拝見すると、奇術師さまは女神さまが好きなようですね。
>ishtarはやめてartemis なんてどうでしょう。

Ishtar 〜 イシュタル、アッシリア・バビロニアの豊饒の女神さまです。
メールアドレスに反応してくださったのはゆうたろうさまだけです。
実はその筋の人かも・・・ (^^;

>奇術師に豊穣の女神は?、月の女神なら無理に解釈すればなんとか結びつくかも(笑)
>やっぱりちょっと無理があるかな^^;

日本の主神たる太陽女神、Amaterasでもよかったんですけどね (^^;

Ishtar Isis Astarte Artemisなどのオリエント起源の女神は、
キリスト教の勢力拡大とともに、いっしょくたにされ、邪神扱いのすえ、
大悪魔Astaroth 〜 アスタロトにされてしまいました。
しかし、アスタロトはフェニキアの女神アスタルテの性質を強く受けつぎ、
月の女神として中世の錬金術師の間でひそかに信仰を集めていました。
錬金術と切っても切れない関係にある占星術、それをAstrology(アストロロジイ)と
呼ぶようになったその由来は、実はアスタロトから来ているのだそうです。

・・・何の話をしていたんでしたっけ(笑)

>あっ!銀と月の関係ひとつ思いつきました。そういえば女神アルテミスの髪は銀髪ですね^^;

やはりマニアか (^^;;
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年12月12日(火)01時27分33秒

>長期に渡って安定した利益を上げるためにはどの銘柄を選ぶかとか、いつポジションを
>持つかということはほとんど関係なくて、position sizing が全てではないかと個人的には
>思っているのですが、これってほとんど話題にならないんですよねぇ。。。

同感です。折に触れ、マネーマネジメントというものの重要性を指摘してきたつもりですが、
なんにせよこの手の話題はロスカットと平行して論じられることが多いですので、どうしても
後ろ向きの、守備に偏った印象が強くなり、あまりウケは良くないですね・・・ (^^;

さて、ポジションサイズという話になると必ず出てくるのが、optimum-F(最適F値)という
考え方です。

相場というものをごくごく単純なモデルで考えてみますと・・・
勝てば賭け金が2倍になり、負ければ賭け金が没収されるという簡単な賭けがあるとします。
仮に上手な人がいて、常に60%の確率でこの賭けに勝てるものとします。
元金が1億円あり、賭け金は自由に設定できるとした場合、この人は毎回いくら賭ければ、
期待利益を最大にできるでしょうか?

毎回資金全部を賭ける、というのは最も愚かしい賭け方です。勝ち続けている限り、
資金は2億円、4億円、8億円・・・と、文字通り倍々ゲームで増えて行きますが、
一回でも負ければ資金をすべて失ってしまいます。

逆に、毎回10円ずつ賭けていれば、勝っても負けても10円ずつしか資金が増減
しませんから、いくらやってもほとんど資金を増やすことはできません。

多すぎる賭け方は危険で、少なすぎる賭け方は非効率。最適な賭け方は、この両者の
中間にあることは想像できます。たとえば毎回、手持ち資金の10%を賭けるものと
した場合、1回勝てば元利合計は1.1億円、2回勝てば1.21億円・・・というふうに
推移して行きます。

数式でこれを表現しますと、

R=B×(1+F)^(w×n)×(1−F)^((1−w)×n)

但し、Bは当初資金(この場合1億円)、
   Rはn回試行後の元利合計、
   nは試行回数(たとえば100回)、
   wは勝率(この場合60%)、
   Fは掛け率、
   ^はべき乗を意味します。

この式で、Rを最大にするようなF(最適F値)を求めればよい、ということになります。
微分方程式を解かないと答えは出てきませんが、数値的に正解の見当をつけるのは簡単で、
Fを1%から100%まで、1%刻みで変化させて極大になるFを探せば良いのです。
(表計算ソフトなどを使えば、そんなに手間はかからないと思います)
おそらく、この条件であれば、F=0.2ぐらい、つまり毎回資金の20%程度を賭ければ
良い、という結果が出るのではないかと思います。

興味のある方は、勝率や賭けの条件など、いろいろパラメータを変更して、シミュレート
してみますと、面白いと思います。
・勝率が65%、ただし勝った時の賞金が1.5倍しかもらえないケース
・逆に、勝率は55%と低いかわり、勝ったときの賞金が3倍になるケース
など比較してみますと、損小利大の大切さが浮かび上がってくるかもしれません (^_^)

実際の相場は、こんな単純な条件(勝てば賭け金2倍、負ければ賭け金没収)ではなく、
毎回利益や損失のパターンは異なってきます。ですので、過去の結果のパターンを
場合分けし、それぞれの確率で重み付けした確率分布を使って、自分にとっての
最適F値を求めることになります。
たとえば、過去のトレードの結果を集計して、

利益     確率
+50%〜  2%
+40%台  4%
+30%台  8%
+20%台  19%
+10%台  25%
損得無し   22%
−10%台  12%
−20%台  4%
−30%台  2%
−40%台  1%
−50%〜  1%

というような確率分布表を作り、それぞれを掛け合わせていって、同じように
Fを変化させて最適ポイントを探せば良いのです。

(つづく)
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:12月12日(火)01時31分27秒
実際の機関投資家などの運用では、理論的な最適F値よりも、はるかに低いところに
Fを設定しています。勝率は常に一定ではなく、短期的には大きく変動しますので、
不振期のドローダウンが大きくなりすぎないようにするため、また市場環境の変化で
一時的に投資手法が通用しなくなるケースを考慮してのものです。
ファンドの運用では、それがたとえ一過性のものであったとしても、資産が半分とか
3分の1とかに減少することは決して許されるものではありませんから・・・。

・・・と、ここまでは前置きでして・・・(前置きが長すぎる ^^;)

私の個人的な考え方は、ポジションサイズはロスカットポイントが決まれば
自動的に決まる、というものです。

損切りするポイントの設定の仕方は、人それぞれだと思います。
たとえば、10%逆行で切る、100円幅逆行で切る、評価損が資産の何%に
達したら切る、テクニカル的に重要な価格を割りこんだら切る、などなど・・・。

私の場合は、「テクニカル的に重要な価格を割りこんだら切る」のが原則ですが・・・

たとえば、時価が1100円で、1000円が絶対防衛線になっている銘柄を手がける
場合を考えてみます。
この銘柄を買うとき、たとえば損切りポイントを980円に置きます。
すると、1100円で買った時のやられ幅は120円ですから、1000株につき
12万円の損失が発生することになります。
一方、資産を仮に1億円とし、1回のトレードで許容できる損失を資産の0.5%と
設定すれば、この取引で50万円までは損をしても良い、ということになります。
そうしますと、50万円÷12万円=約4ですから、時価で4000株まで買っても
良いという計算になります。
実際には、さらに安全係数を掛け、執行リスク(980円をつけてから成行で売っても
980円では売れないかもしれない、など)や手数料などのコストも考え、せいぜい
2000〜3000株にとどめておくと思いますけど・・・。

ちなみに、一回のトレードでの許容損失の、資産に対する割合は、もちろん
資産の大きさによって変わってくると思います。私の感覚では、2%とか3%とか
いうのは大きすぎで、せいぜい0.5%以内だと思いますが・・・このあたりは
人それぞれでしょうね。
また、資産と言っても、総資産とか全金融資産ではなく、短期の株式売買に
振り向けている資産枠、と考えておいた方が無難です。

さて、こういう発想でポジションサイズを決めた場合、容易にわかることですが、
テクニカル的に重要な支持ポイントに近いところで建玉した場合ほど、大きな
ポジションを取ることが許容されます。
(たとえば上の例で、1100円ではなく1020円で買えれば、同じリスクで
 12000株まで買えることになります)
ですので、時価からなるべく近いところにロスカットポイントを設定できる
チャンスを狙えば、それだけ大きく勝負でき、ひいては期待利益も大きくなります。

これに対して・・・たとえばアラ石などを考えてみますと、こういう銘柄を手がけようと
する場合、どうしても損切りポイントを離す・・・つまり、相当引かされても損切りに
ひっかからないようにする必要があります。でないと、ちょっと逆に行っただけで
すぐに振り落とされてしまいます。
時価から離れたところに損切りポイントを置くということは、やられたときの損失が
大きくなるということですから、どうしても株数を抑えないと過大なリスクを負うことに
なってしまいますよね。

・・・長くなりましたので、いったんここまでにしておきますね。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:12月13日(水)01時33分39秒

>やはりリターンは運・不運もありますから、リスクを最小化するしかないですね。Long
>なら押し目買い、Short なら戻り売りということでしょうか。

NY者さまこそ、どうしてこう、重要なことをサラッと表現できるのでしょうか。
地球の裏側で私も感動しています (^_^)

「利益は神のみぞ知るだが、損失は人間が制御できる」という言葉があります。
昨日投稿した、ポジションサイズに関する私の考え方はこの言葉のとおりで、利益を最大化
することではなく、損失を限定し制御することを主眼にした戦略です。
結果的に、NY者さまの鋭いご指摘のように、「上げ相場の押し目を買う」「下げ相場の
戻りを売る」のが、この戦略に最も相性の良い建玉タイミングということになるでしょうか。

ただ、実戦的には、もう少し攻撃的な工夫ができるかと思います。首尾良く利益勘定に
なってきたときの利乗せのしかたや、手仕舞いポイントの設定のしかたといった部分ですね。
まあ、これももちろん当初の建玉に利が乗ってきてからの話ですけど・・・。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:12月15日(金)01時47分46秒

>奇術師さんに質問ですが、銘柄に惚れこむということはないのですか?
>下値の抵抗線を割りこんで、チャートでは売りとしか思えなくても
>惚れ込んでいるため、投げられず、思わず買ってしまうような・・・・・

そうですね・・・
銘柄に惚れているのか、それとも損勘定になっている玉に惚れていて投げられないのか、
それとも実は自分の相場観に惚れているのか・・・そのあたりは微妙ですよね。

実は私はもともと商品畑の人間ですので、たとえ定期(先物)市場での
抽象化された売買であっても、その背後に「現物」というものの存在感を
常に感じておりました。ひんやりした倉庫に眠る、4000ポンドの綿糸の
圧倒的な物量、袋の中で真珠色に光る生糸のつややかな手触り、匂い。
簡単に「1枚(ピン)」などと言いますが、紙切れ1枚とはわけが違いますので、
売買にはそういった身体で覚えたリアルな実在感が伴っていた気がします。

それに比べますと、やはり有価証券、中でも株式というものは抽象度が
高く、たとえ株券を目の前にしても、心の中ではその現実的な価値評価は、
常に揺れ動いているような気がするわけです。たとえば日立製作所の株券を
眺めたとき、この○万株が、連結売上高8兆円、発行済み株式数33億株の
大日立にとって、いかほどの意味があろうか、と・・・。
ですから、「銘柄に惚れる」というのが「会社に惚れる」という意味であれば、
私にはそういう感覚は希薄です。また、株式に対する「値頃感」というものも
もしかしたら清春さまより働きにくいかもしれません。百円でも千円でも、
あるいは1万円でも別におかしくないと思えば、新高値を買うことも新安値を
売り叩くことも、たいして抵抗感ありませんし。
強いて言えば、私にとって唯一実感できる価値基準は、配当利回りだけでしょうか。

もし、「銘柄に惚れる」というのが「引かれ玉が可愛い」「自分の相場観に惚れる」
という意味でしたら・・・これはもう、冷静になるしかありませんですね。
でも、それが簡単に出来たなら、誰も苦労しないわけで・・・(^^;
これは悩んでいる初心者の方に対して、個人的によくするアドバイスなのですが、
年に何回か、定期的に持ち株の在庫処分をしてみてはどうでしょう、ということを
言ったりします。どういうことかといいますと、年末年始、5月の連休、8月の
お盆などの機会に、損勘定になっている株を綺麗に全部売ってはどうですか、と
いうことです。長期休暇中にゆっくり頭を冷やしてもう一度検討し、それでも
自分の見通しに間違いが無いと思ったら、改めて買い直しましょう、という
ことですね。
先に、「引かれ玉に餅を食わすな」という格言のことをチラッと書きましたけど、
そういう意味では非常に含蓄のある格言だと思っています。
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投稿者:バーテンダーワッキー  投稿日:2000年12月16日(土)21時28分52秒

指標銘柄を見つけろ!:
今晩は。
皆様は何を指標ににトレードされておりますでしょうか?
ダウ、TOPIX、NY、ナスダック、グローベックス、でしょうか?
それとも。WTI、商品市況、DRAM相場? それにRSI,RCI,ボリューム
レシオ、騰落レシオ? それとも、チャートかな? 嫌、GNP,
景気動向指数かな? 

冗談はさておき、ここにいらっしゃるかたなら、恐らくそれら全ては最低限
ウオッチしそれに理解されておりますでしょう。
これに、個別株のチャート、業績、需給状況を認識しはじめて売買にのぞまれているでしょう。
しかし、これだけでは、たりませんね。

なにか?  常に、その時の相場に影響をおよぼしている指標となる株が
ございます。  バブル時代なら、不動産株、三井不動産(ウォーターフロント)
最近では、SB,ヒカリ(IT関連)でしょうね。  今は、なにか?

僕は、5104ジャパンエナジーとみています。 売り方の僕でも本玉をぶちこんで
しまったという。  おそらく全員参加型の株だったのではないでしょうか?
これがしこれば、ちょっときついかなー?  なんて見ています。
今回、損失をだしましたが、通常なら、指標として取り扱いをしなければならない
株を売買してしまい、何をみて良いのかわからなくなってしまい混乱してしまったという・・・。
これが敗因だと思います。 

それはさておき、5104ジャパンエナジーが今後の低位の指標となりますでしょう。
ITバブルの後、困った時の電線もぽしゃり、ボロ株相場が始まりましたが、
それらを引っ張ったのがこの株でしょう。  この株の動向しだいで
その相場の方向性が決まる気がします。  ズバリ・・・・・・・・・・・・
そろそろ終焉でしょうか?
もしこの株が上がるにしても、もう一回、下げることにより空売りを
取りこむ必用がありますでしょう。

  以上はあくまでも僕のすきかってなそう場感によるすきかってな
  判断ですのでお許しくださいませ。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年12月17日(日)11時52分09秒

ワッキーさま:
指標銘柄ですか・・・セクターごとに、あるいは時のテーマごとにいろいろあると
思いますけど、どれかひとつといえば、個人的には、8803 平和不ですね。
東証の、いや日本市場のシンボルストックですから、これしかないでしょう。
お若い方には、それほどの思い入れはないでしょうけど (^_^;)

冗談抜きで、いまでも市場全体のムードというのをそれなりに値動きに映して
いることが多いですよ。「市場全体の」というところがミソなのですが。

他の主要指標として、ワッキーさまの挙げてくださったものに付け加えるとすれば、
為替と金利でしょうか。為替はもちろん三極通貨、金利は国債指標銘柄(長期)、
CD3ヶ月物もしくは無担保コール翌日物(短期)といったところでしょうネ。
あと、指数では東証一部単純平均も、全体指標として非常に重視しています。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2000年12月31日(日)21時28分18秒

清春さま:
>変な質問ですが
>国と地方自治体の債務(借金)は5年もすれば1000兆円の大台に乗ると思います。
>国と地方に貸し込んでいるのは、国民と、国民の金を預かっている金融機関です。
>仮に政府が徳政令を発布して、国と地方の借金の棒引きを決めたら
>国民の1000兆円の金融資産がゼロになりますよね。
>ということは、日本国民には、預金なんかないということになりませんか?

まあ、おおざっぱな計算ではそういうことになりますね。
徳政令というのは冗談のように聞こえるかもしれませんが、政治や経済が混乱すれば
有り得ないことではないのです。

少し昔話をさせてください。

うちの先々代、つまり私の祖父の代の頃は、泥沼の戦争がいよいよ拡大し、経済は統制色を
強めておりました。働いていた若い衆は次々と徴兵されて行き、人手不足が悩みのタネ
だったそうです。政府は膨れ上がる軍事費をファイナンスするため、国民に倹約を強制し、
貯金を奨励していました。

大叔父(祖父の弟)はインドシナで戦死しました。まあこの人は陸士出の将校、つまり
職業軍人でしたから、お国の為に殉ずることは当然のことだったのかもしれませんが・・・
やがて敗戦・・・

経済混乱の中、GHQと政府はインフレ抑制を大義名分に、預金封鎖を行ない、
旧貨幣を新円に切り替えました。金融資産は、事実上、没収されたのと同じです。
さらに追い討ちをかけたのが、農地解放でした。
もちろん、祖父はたいへんな苦労をしたそうです。私も幼い頃、当時の話を幾度も
聞かされました。
「それでも、空襲で家を焼かれ、家族のほとんどを失った人々に比べれば、まだうちは
幸せな方なんだよ」と言って、静かに笑っていたのが思い出されます。

戦争に負けるということは、こういうことなのですね。個人の生命も財産も、
国の後ろ盾があってのものに過ぎませんです。
そしてこの国の政府は、どうしようもなくなったら最後はツケをすべて国民に回します。

「だから日本政府が破産しないように支えましょう」ということが言いたいのではありません。
むしろ逆です。「政府の破産に道連れにされないよう、自分の身は自分で守りましょう」と
いうことですね。
幸い、当時と違って、今は自分の財産を守る手段が豊富にあります。最悪のケースに
備えて、多少なりとも外貨や貴金属に資産を割いておくのもひとつの考え方だと思います。

郵貯も国債も、今のところ安全な投資先ではありますが、絶対ではない、ということですね。

>例えていえば、隣り合う2軒の家があり、1軒は倹約家で1000万円の金をもっている。
>隣に飲んだくれの親父がいて、その親父が倹約家から1000万円の借用書を書いて
>1000万円持って帰り、遊びで使い果たしてしまうとする。
>倹約家は1000万円の金をもっていると思っているが、
>この2軒の預金を合計すると、ゼロである。
>政府と国民の関係は、シンプルにいえば、こういうことではないのでしょうか?

・政府支出は(大部分が)国内企業所得および国内雇用者所得になる
・政府は徴税権を持っている
・政府は国内で最高の信用を持っている(経済規模が許す限り国債を発行できる)
・政府は中央銀行に不換紙幣を増発させることができる
・個人はmortalな存在であるが、政府はimmortalな存在である

など、ちょっとそのたとえではカバーし切れない部分が多いので、あまり話を簡単に
しすぎるのもまずいかな、という気はします。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 2001年1月 3日(水)11時51分55秒

>同感です、ネット取引が生み出したゲーム感覚?投資家層は「若い(テレビ
>ゲーム世代が参入しているのではないか?)」この層は増加しそう(相場
>環境にもよるが・・)証券業界では以前から上げ相場では65%が利益を
>上げ下げ相場では95%が損失を抱えるとの定説?があるそうですが、この
>定説もネット取引とインターネット情報でプロとアマチュアの差が縮む傾向
>がありますし、比率は変わってきているのではと考えているのですが・・

おそらく、この売り専科掲示板をご覧になっている方々の中にも、そういった
若い世代の投資家がたくさんいらっしゃるのでしょうね。

ちょっと本題から外れますけど・・・

前から思っていたのですが、
1.最近株を始めた、初心者の方
2.通信取引で売買している方
3.お若い方
こういった方々に共通の特徴として、「せっかちすぎる」ということが
あるような気がいたします。折々に売り天のほうを拝見していても、よく
そういう感じがしますね。
待つのも相場のうちですから、その日その日の勝負に流されるのではなく、
有利な態勢に持ち込んで、時を味方に付け、じっくりと時が満ちるのを待つ、
そういう感覚を身に着けられれば、もっと違った世界が見えてくるかも
しれません。
お若い方々には、「持ち時間」がたくさんあるのですから、本質的には
非常に有利なはずなのですが、それを生かしていない方が多いようにも
思います。

相場は刹那の博打ではありません。それを悟らないかぎり、この世界で
長く生き残っていくのは難しいんじゃないでしょうか。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 2001年1月 4日(木)21時07分51秒

株式市場では、ある程度の期間ごとに、主たる物色対象が循環して行く傾向があります。
これは、ファンダメンタルズを重視し、割安なセクターを探す機関投資家の投資行動に
よるものとも言えますが、逆に彼らもある程度これを考えてポートフォリオ構成の戦略を
決めてくるという面があります。

もう少し具体的に言いますと、ある年に市場平均(TOPIX)よりも大幅に
上昇したセクターは、次の年は市場平均以下のパフォーマンスしか示さない傾向が
非常に強いです。
逆に、市場平均よりも大幅にアンダーパフォームであったセクターが次の年に
大幅上昇するかと言うと、そうとも言い切れないのですが・・・少なくとも、
下げ止まりの傾向を見せることは多いです。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月 7日(日)01時41分51秒

はじめまして。ようこそいらっしゃいました。
「分割買い」とおっしゃっているのは、いわゆるナンピン買い下がりと
考えてよろしいのでしょうか。

7995 バルカー、3107 ダイワボウ、5210 日山村硝、6203 豊和工、5981 東京綱・・・
渋いポートフォリオですね。今のところどれも持ち合い解消売りで頭重い展開ですけど、
低位株の分散長期投資という戦略自体は、なかなか有効なものだと思います。
個別の見通しはさておき、気になった点が2つほどあります。

・下がってから損切りかナンピンかで迷っておられること

分割して平均単価を下げながら買い仕込んで行くのは常道でしょうけど、それは
あくまで計画的なものでなくてはなりません。あらかじめ下値のメドをたて、
最悪そこまで下がることを覚悟して買い始めるわけですから、第一弾として買う
株数は、相当に抑えたものになるはずです。
また、当初想定した下値のメドを割り込んでさらに下がってしまった場合、
あるいはそこへ至る前でも、当初の想定に不安を覚えた場合は、作戦失敗ですから、
即座にすべての買い玉を手仕舞い、改めてポジションを作り直さなければなりません。

第一弾から資金のかなりの部分を投入してしまい、それが引かされて慌てる、
あるいは損切りかナンピンか方針が定まらず悩む、こういった症状は、やはり
当初の計画(シナリオ)がきちんと詰められていなかったためではないでしょうか。

・信用で買い増しをしておられること

これは私の個人的な考え方ですが・・・信用買いというのは本質的に不利な作戦
ですので、特別な場合を除き、やってはいけないものと考えておいた方が
いいのではないかと思います。
少し前に、「有利な態勢に持ち込み、時間を味方に付けるべし」という意味の
投稿をしたことがありますけど、信用買いは逆に時間を敵に回しているわけで、
好ましくないやり方だと考えています。

制度信用の買いには、規定の日歩がかかります。仮に300万円の現金担保で
1000万円分の信用買い建てを行なった場合、半年で1.45%、年利に直すと
2.9%の金利(日歩)支払が発生します。2.9%というのは表面金利で、
担保分の300万円は固定され、金利も貰えないことを考えると、実際には
700万円の借り入れに対し29万円の日歩ですから、実質金利は4.14%に
達します。これにさらに乗り換え毎に手数料がコストとして加算されます。
短期限定の勝負ならともかく、決着がつくまで時間のかかる低位株の買い増しに
信用買いを使うのは、大きなハンデを背負って戦っているようなものでは
ないかと思います。

・・・以上のようなことを考えると、ここはいったん全部ご破算で手仕舞って、
資金配分も含めて改めて作戦を練り直してから、再挑戦なさることをお勧め
したいです。チャンスはいくらでもありますので、不利な態勢で我慢
しつづけるよりは、その方が近回りなんじゃないでしょうか。

あと、もし銘柄を選び直されるなら、中低位でも比較的値動きの軽い銘柄を
一つか二つ入れておくと、資金も動かしやすいし精神的にも楽になるかも
しれません。
1954 日工営、2051 農産工、7012 川重、8088 岩谷産、9104 商船三井など、
これらはあくまで一例ですが、検討してみてはいかがでしょう。

・・・こんなところでよろしいでしょうか。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月 7日(日)19時15分40秒

>>信用買いは逆に時間を敵に回しているわけで、好ましくないやり方だと考えています
>すみません、ここのところはご説明にありましたとおり、「日歩」がかかるということで
>「時間を敵に回している」と理解すればよろしいでしょうか。
>(以前のご投稿の際、「信用売りも6カ月の期間があるのにどうしてかな」と思ってしまったので)。

おっしゃるとおりで、そのつもりで書きました。
なんにせよ、お金を動かす者はすべからく金利を受け取る側に回るべし、決して金利を
支払う側に回るべからず、ということでしょうか。まあ、そこまでシビアでなくても、
金利を考慮し、時間を味方に付けて投資戦略を立てるのは、非常に大切なことです。
「お金持ち」「資産家」と呼ばれる人たちは、この感覚がちゃんと身に付いているものです。

では信用売りなら良いのか? 良いのです。本来、制度信用の売り方には日歩受け取りが
発生します。日歩受け取りが配当支払・乗り換え手数料を上回るなら、万年売りも
立派な作戦です。昨今は超低金利で、売っても日歩がもらえないため、それだけでは
採算に乗りませんが・・・

この掲示板を読んでいらっしゃる方には、信用取引をなさっていない方もおられると
思います。なぜ売り方が日歩をもらえるのか、納得できない方も多いと思いますので、
少し詳しく述べますと、
信用買いというのは、日証金からお金を借りて株を買うことに他なりません。借りた
お金には金利がかかりますが、一方で買った株券を預けているために貸株料が貰えます。
つまり、買い方の支払日歩とは、支払金利−貸株料のことなのです。
一方、売り方は株を借りてそれを売るわけですが、売った代金は使うことが出来ず、
買い戻すまでの間、日証金に貸し付けていることになります。貸したお金には当然
金利がつきますが、借りた株の貸株料をそこから差し引いて受け取るわけです。

しかしながら、上にも書きましたように、昨今は超低金利ですから、金利と貸株料が
拮抗し、買い方の日歩は小さくなり、売り方は日歩ゼロ、つまり日歩をもらえなく
なってしまいました。

信用期日の話はまた別で、これは一旦清算して買い直せば(売り直せば)済むことですから
たいして問題にはなりません。
なお、日本の制度信用では、乗り換え手数料だけ支払い、含み益や含み損を清算せずに
次の期日まで繰り越す(ロールオーバー)ことは、残念ながらできません。
どうしても一旦清算するか、現引きという形になります。
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posted by   at 00:00| マーケットの奇術師さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

奇術師さん3

投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 1月 7日(日)22時49分43秒

のぶりんさま、ファルコンさま:
機関投資家というのは、人様のお金を一任勘定で預かって運用する会社のことを
言うものだと考えておけば、間違いはないと思います。

>「充分安い水準ではある。しかし持ち合い解消もあるし、明るい材料は何もないから
>まだまだ下げそうだ。こんなところで一人で無理して買って、ドンキホーテになるほど
>馬鹿じゃないぜ。もうたっぷり損を抱えているし、上げトレンドがはっきりしてから
>出動しても充分。みんなもそうだろう。ここから相場が下げれば、株を持ってないだけで
>ベンチマークを上回れる。いわば防御が最大の攻撃というわけだ。いまは利益より
>これ以上損失を増やさないことだなあ...。」というわけで買いは入れませんね(^_^;)。

(^_^;)

・・・そうですね・・・おそらく、大多数のみなさまは、ファンドというものの運用の
仕組みを、漠然と個人投資家の延長線上で理解していらっしゃるのでしょうね。
実は、そのほとんどが誤解であろうと思います。

株式市場というひとつのグラウンドで、機関投資家も個人投資家も入り乱れてゲームを
しているわけですが、よく見ると、投信・外資・公的資金・そして個人と、実はそれぞれ
ゲームの進め方や目的が全然違うことにお気づきなのではないかと。

大納会前の引け際の上げは、PKOというよりはドレッシング買いの面が強かったと
考えています。これなど、「違うゲーム」の最たる例かもしれませんね。
普通、個人投資家は、安く買って高く売ることを目的として参加するはずです。
しかし、機関投資家や証券自己は、場合によっては「値段を上げるために買う」ことが
あります。個人投資家の目から見れば、愚かしいことですが、彼らの目的からすれば
それはごく自然に取られる行動パターンなのですね。
個人投資家でも、仕手と呼ばれる人たちは、一般の投資家にはなかなかその真意が
理解できないような不思議な行動を市場で取ることがありますけど、それと同じような
ものかもしれません。

また、ファンドマネージャの仕事がディーラーの仕事と混同して理解されていることも
多々あります。ファルコンさまの想像は、おそらくそういったところから出ている
ものでしょうね。
ファンドマネージャには、株を買わない自由というのはありません。アロケータから
与えられた株式運用枠、すべて株を買わなければならないのです。
また、ファンドマネージャには、タイミングを計る自由もほとんどありません。全体相場が
どうであれ、また個別の目先の動きがどうであれ、資金が入ってきたら機械的に買わなければ
ならないのです。
一部外資系のファンドでは、テクニカルアナリストが運用スタッフに入っていて、
テクニカル分析を利用して売り買いのタイミングを調整することがありますが、
それはむしろ例外だと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月10日(水)02時46分44秒

ひろしさま:
そうですか、大半手仕舞われたのですね。

「大底で投げたくない」という感情、おっしゃるように誰しもあるものでしょう。
でも、それは結果論に過ぎないと思うんです。たまたまロスカットに引っかかって
手仕舞ったところが底だった、ということで、それ自体は別に悔しがるほどの
ことでもないと思います。

それよりもむしろ、「なぜそこでロスカットせざるを得なかったのか」という点が、
反省すべき本質的なところなのかもしれません。前回は詳しく触れませんでしたけど、
現物が7〜8%引かされた段階で、精神的に非常につらい状態になり、冷静さが
保てなくなるというのは、資金量に比べてポジションが重すぎるのも一因なんじゃ
ないか、という懸念があるんですが・・・いかがでしょう。
『資金配分も含めて・・・』と書いたのは、そのあたりももう一度戦略を再点検して
ごらんになった方がいいんじゃないかな、と考えた次第です。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月12日(金)19時51分56秒

草笛さま:
草笛さまのご投稿中、一部誤解があると思われますので、ファンドとその運用スタッフの
名誉の為に、弁護させていただきたく思います。

>投信運用者は、無配のTECなんか見向きもしないでしょうが、僕等個人投資家の有利さは
>TECのような割安株を買うことができることです。
>投信運用者は横並びで、同業者が買っている株しか買わないから、いつも失敗するのです。

ファンドは、無配の銘柄を絶対に買わないということはありません。明らかに一時的要因で
赤字無配に転落して株価が割安になった銘柄、あるいは現在無配でも、積極的なリストラや
新分野への進出などで企業体質を変え、近い将来業績の大幅な伸びが期待できる銘柄などは、
無配でも買われることがあります。

しかし、現在の6330 洋エンジがファンドに大々的に買われることはおそらくないでしょう。
それは、致命的に流動性が不足しているからです。
仮に運用資産額100億円の中規模株式投信があり、簡単のため20銘柄均等配分で
ポートフォリオを組むとします。1銘柄あたりの買い付け額は5億円です。
洋エンジの1日あたりの平均売買代金は1000万円強しかありませんから、仮に
毎日一手買いを続けても、当初設定額を買い切るだけで二ヶ月かかることになります。
実際にはとてもそんなことはできません。洋エンジでは器が小さすぎて、このファンドの
運用対象になり得ないことはおわかりいただけると思います。
日揮は良くても洋エンジはダメ、新日鐵は良くても中山鋼はダメ、ソフトバンクは良くても
ヱスビー食品はダメ(笑)というのは、業績や配当や将来性云々とは別の問題なのです。

横並びで、同業者が買っている株しか買わない、たしかにそういった面はあります。
しかし、それは単にファンドマネージャが横並び意識が強すぎるから、というだけの
理由からではないのです。ベンチマークの問題、保守的な委託者の意識の問題といった
側面からくる、やむを得ない理由もあるのです。
たとえば総合型株式投信では、持ち合い解消があるから銀行株を一切買わない、あるいは
割高だから電機や自動車を買わない、そういう極端な運用は非常に難しいです。
なぜなら、TOPIXがベンチマークになる以上、時価総額に占めるウェイトの高い
これらのセクターを一切ポートフォリオに採用しなければ、あまりにもリスクが大きく
なりすぎるからです。うまく行ったときはいいのですが、経済状況や相場の流れが
急変したとき、ベンチマークに大負けしてしまうことになります。
ファンドというものは、一発勝負で短期に大儲けするために存在するものではなく、
ある程度の長期間、安定して市場平均に勝ち、複利効果の助けを得て結果的に有利な
資産運用を行なうために存在するわけです。そして委託者もそれを望み、短期的には
ともかく、長期的には預金金利や債券よりも株式による運用が利回りが高くなることを
知ってファンドに運用を任せているのです。
ある意味、ファンドほど株式市場を(ひいては日本経済を)信頼している投資主体は
ないとも言えます。ファンドマネージャの仕事とは、TOPIXが10%上がれば
13%上がり、TOPIXが10%下がれば7%しか下がらないポートフォリオを
作成し、維持調整管理することなのです。そして長期的に市場平均はマクロ経済の
成長に伴い、インフレ率を上回るリターンをもたらすことを信じているのです。

私の知るかぎり、横並びというよりはむしろ、特徴のある小型成長株を少しでも多く
見つけて、許されるかぎりポートフォリオに組み入れようと、日々情報収集や分析に
苦労しておられるファンドマネージャの方々が多いです。
腕に自信のある個人投資家の方ほど、ファンドマネージャへの不信が強いのは
わかりますが、よく言われる「サラリーマン」的な面は、誤解に基づく部分も
多いのではないかと。
少なくとも、横並びでみんなが買う大型主力銘柄だけを買っていれば、失敗しても
言い訳ができる、というような甘い世界でないことだけは確かだと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月12日(金)22時22分32秒

草笛さま:
>説明よくわかりました。そうあっていただきたいと思います。
>せめて郵便貯金の金利なみに運用していただければ皆感謝するでしょう (^O^)

ほんとうによくご理解いただけたのでしょうか?
長期間平均すれば、郵貯金利など問題にならないぐらい株式投信のパフォーマンスは高い
はずですが・・・?

たとえば去年の3月頃に新規設定された投信をその時に買い、そのままにするような
おおざっぱな買い方をすれば、現時点では3割ぐらい減価しています。
そうじゃなくて、オープン型投信を毎月一定額積み立てて行くような買い方をすれば、
バブル崩壊以後の不安定な時期でも、充分なリターンが得られていますよ。
自然とドルコスト平均法的な効果が出ますので。
ファンドとは本来、そういうふうに買うものだと思います。

一年で東証一部時価総額の25%が失われるような時期に、元金保証の預貯金に
勝るパフォーマンスを上げるファンドがほとんどないのは、あたりまえのことです。
そのかわり、良い時期には一年で50%近いリターンをもたらしてくれるファンドも
たくさんあります。
責められるべきはファンドの運用ではなく、平均株価が天井をつける近辺で
よく考えずにまとめて株式投信に資金を投下した投資家の方ではないでしょうか?

もちろん、市場平均にすら勝てないファンドは、その運用手腕を責められて当然ですけど・・・(^^;
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月15日(月)23時49分35秒

セクター毎の為替との連関については、過去のデータでは次のようになっております。

円安になると上がり易いセクター
化学・薬品・ゴム・機械・造船重機・電機・精密・自動車・その他製造

円安になると下がり易いセクター
建設・食品・紙パ・陸運・損保・不動産・倉庫運輸・電力ガス・サービス

・・・まあ、ご想像通り、輸出産業は円安メリット、内需関連はデメリット、という
構図ですね。ちなみに、今日下がったセクターは、
農林水産・薬品・紙パ・陸運・海運・倉庫運輸・電力ガス・損保・銀行
これだけを見ると、非常にわかりやすいと言えばわかりやすい相場なんですが・・・
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月16日(火)01時07分31秒

あの手この手で投信を売りたがる証券会社の無茶な営業実態は、よく見聞きする
ところです。末端のセールスマンは、投信の販売高が成績に直結する仕組みになって
いますから、お客のためになるかどうかは二の次で、とにかく売ることに血眼になります。

ではなぜ証券会社が投信を勧めたがるのか? それはもちろん、投信販売が証券会社にとって
ノーリスクで法外な手数料を取れる、おいしい商売だからです。手間ばかりかかる小口株式の
売買注文をちまちまもらうより、ドーンと投信を買ってもらったほうが証券会社にとっても
ありがたいのですよね。
投信の仕組みに付いてはここでは触れませんが、実際の運用は投信会社、信託財産の管理は
信託銀行、そして販売するのは証券会社、というふうになっているのが一般的です。
注意すべきは、証券会社は投信の販売窓口に過ぎない、ということです。

投信の販売に際しては、『適合性の原則』というルールがあります。
顧客の知識や経験、あるいは資産の状況をよく考慮し、不適当な勧誘をしてはならない、
という重要な原則です。特に問題になるのが、リスク面も含め、顧客の理解力に応じて
充分な説明をし、顧客が理解し納得したことを確認してから販売しているかどうかです。
少し前から、銀行での投信窓口販売が解禁されましたが、そこでの商品説明は押し売りとは
程遠い、もっと言えば「買ってほしいのかほしくないのかわからない」ほど、腰の引けた
ものだそうです。本来、リスク商品の勧誘はそれぐらい慎重であるべきなのかもしれません。

しかし、もう一方では、『自己責任の原則』というルールも、厳然としてあります。
元金保証でないリスク商品を購入した場合の結果は、最終的に購入を決断した顧客自身が
背負うべきものである、という原則です。言うまでもないことですね。
その投信の運用方針も、過去の実績も、現在の相場環境も確認せず、勧められるままに
なんとなく買ってしまった結果を、営業にすべてなすりつけるわけにはいかないでしょう。
投資家は被害者ではありますが、その過失責任割合はゼロではないと思います。

なお、投信と言っても、その運用方針は多種多彩です。債券運用の比率が高く、比較的
成績の安定したバランス型投信もあれば、ほぼ100%株式で積極運用するタイプの
投信もあります。特に後者のようなタイプには、買う側にもそれなりの相場観が必要に
なってくるのは当然のことではないかと考えています。
逆に、自分の相場観に自信のある場合には、デリバティブズを利用したブル型・ベア型
投信とか、業種選択型投信なども面白い存在だと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月16日(火)01時08分31秒

継続的に資金が入ってくる事業体、というのは、みなさまオープン型投信などを
想像なさるかもしれませんね。もちろんそれもありますが、それよりも典型的かつ
重要なのは、生保・年金・簡保などの資金を運用する機関投資家のファンドです。
身近な株式投信などとは異なり、これらのファンドは規模も大きく、また運用に
際しての法的な規制もありますので、株式のみで運用しているわけではありません。
5・3・3・2規制などという言葉がありますが、だいたいどの信託銀でも、
国内債券・国内株式・外国債券・外国株式・転換社債・貸付金・譲渡性預金、といった
順で運用比率を決めています。国内株式は総資産の2割から3割程度でしょうか。
この運用比率を決めることを、アセットアロケーションと呼んでいます。
理想的には、上げ相場を予測して株式運用比率を高め、下げ相場を予測して
運用比率を下げる、というふうになれば一番効率的ですが、なかなかそうも
いかないようです。むしろあまり極端に比率を上下させるようなことはせず、
ご指摘のように追加資金が常に流入することによるドルコスト平均法的効果を
利用して長期的な平均リターンを維持する方向で運用しています。

ですから、株式に投資する場合、ファンドマネージャが責任を負うのは、
糸魚川さまがおっしゃるようにベンチマークに対するパフォーマンスなのです。
株式市場全体の騰落についての相場観が問題になるのは、ファンドマネージャ
よりもむしろ委託者とアロケータなのです。
もちろん、ファンドマネージャも、目先の相場が弱いと思えばディフェンシブな
ポートフォリオを組むのは当然のことですが。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)01時39分09秒

今日は後場から米国市場を気にしてダレるかと思っていたのですが、案外踏ん張りました。
徐々にムードも変わりつつあるのでしょうか。

もし本当に底入れが近いのであれば・・・
相場が上げに転じる端境期というのは、スポットが当たる銘柄群がめまぐるしく変化
していく傾向があります。上げ始めは、買い方は誰でも半信半疑ですから、
少し利が乗るとすぐに利食って資金を回転させようとしますね。
そして、徐々に上げが鮮明になってくる頃、相場の柱になる主力セクター群もまた、
はっきりと全貌をあらわしてきます。腰の据わった資金がセクター間、あるいは
セクター内の銘柄間でゆっくりと循環を始めると、息の長い上げ相場に発展
して行きます。

目先、足の速い資金が集中して上げている銘柄は、呼び水、先導役に過ぎません。
本命はどこか、そして本格的に上げ始めたときに水準訂正が期待できる銘柄は何か、
そのあたりを考えて今から布石を打っておくのもいいかもしれません。
ただ、慌てる必要はないと思います。まだまだこれから一波乱も二波乱も予想されますので、
資金配分を考えて、じっくり行きましょう。
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投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月17日(水)11時30分51秒

マーケットの奇術師さんへ

僕は誰よりも、奇術師さんの相場の知識に尊敬の念を覚えています。
奇術師さんほどの人に出会ったことがありません。
僕など足元にも及ばぬ相場の知識と腕と人格をお持ちだと感じ入っています。

それゆえ、奇術師さんの投稿に対して、反論をしたことはありません。
たまに、一言いってみたいと思うこともありますが、恐れ多くて
言えませんでした。

今日はひとつだけ、あえて言わせていただきます。
TECのような無配株を投信がかわず、横並びで、誰もが買うような株ばかり買うから
投信の運用成績が、どれも同じく悪いのだという僕の意見に
「投信がTECを買わないのは、無配だからなのでなく、5億円のロットで
 TECを買うのに、TECは一日1000万円の商いしかなく、日数が
 かかりすぎるからである」 とお答えになりました。
それは、間違いだと思います。90円前後で買おうと思うから5億円分は
買えませんが、110円まで買えば買えるのです。110円で買えなければ
120円で買えばいいのです。それだけのことです。200円まで買えば
10億円でも20億円でも買えます。

投信運用者は200円台のときの日揮は見向きもせず、10万円台のSBを買い、
日揮が800円台になると、3000円台のSBに見向きもせず、日揮は有望だといって
800円でも900円でも1000円でも買うのです。

TECも500円を超えるようなことがあれば、有望株として投信運用者が
競って買いあさって、投信に組み入れることでしょう。

我々個人投資家は、彼等より身軽ですから、その利点を生かして儲けなければ
なりません。僕はそう思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)12時57分06秒

>それは、間違いだと思います。90円前後で買おうと思うから5億円分は
>買えませんが、110円まで買えば買えるのです。110円で買えなければ
>120円で買えばいいのです。それだけのことです。200円まで買えば
>10億円でも20億円でも買えます。

もちろん買えますが、その後はどうなるのですか?
その後も株価が上昇し出来高が増えればいいのですが、ほとんどの場合、
それまで一手に買っていたファンドが買いをやめ、一転売りに回れば、とたんに
相場は急落してしまうでしょう。その後、買い玉をどうやって捌くのでしょうか。

洋エンジを5億円も買えば、数百万株持つことになります。四季報に上位株主として
名前が出るほど買いこんでしまい、身動きが取れなくなったら困りませんか?

ファンドは仕手筋ではありません。ファンドマネージャがあやしげな銘柄を使って
そういうことをやり、失敗して売るに売れない大量のしこり玉を抱えてしまったと
したら、委託者にどういいわけすれば良いのでしょう。良くてもお払い箱、最悪
告訴されてしまいます。

>投信運用者は200円台のときの日揮は見向きもせず、10万円台のSBを買い、
>日揮が800円台になると、3000円台のSBに見向きもせず、日揮は有望だといって
>800円でも900円でも1000円でも買うのです。

そういう例もあるでしょうが、逆の例もいくらでもあるでしょう。
「投信運用者は」と一般化してこきおろすのは、どうかと思います。
値嵩株を順張りでどんどん買うこともあれば、売り込まれた低位株を
逆張りでコツコツ買うこともあります。それは結果としてそうなるので
あって、その時点で割安で有望と判断すれば、現在の株価にはあまり頓着せず
買うのがファンドです。
ちなみに、基本的な部分で誤解があると思うのですが、ファンドの運用は
ポートフォリオ運用を大前提にしています。日揮を買うということは、その分
何か他の銘柄を売っているということです。仮に日揮がその後たいして
上がらなかったとしても、売った銘柄がその後それ以上の比率で下がっていれば、
結果的にそのポートフォリオ組み替えは失敗ではなかったという事になります。
仮に今、武田を売って日揮を買っているファンドがあったとして、現時点で
その判断を誤りだと断言できますか?

>TECも500円を超えるようなことがあれば、有望株として投信運用者が
>競って買いあさって、投信に組み入れることでしょう。

そのためには、洋エンジ自体が500円でもファンダメンタル的に割安だと
評価される銘柄になることが大前提です。個人投資家やディーラーと違い、
単にその時の人気や値動きだけで買う、というものではありません。

草笛さまの論は、先入観に基づく悪口に近いものだと思います。
個人投資家の投資手法をそのまま延長して機関投資家にあてはめて考えると、
たいていその手の誤解に至ってしまいます。
おそらく投信がお嫌いなのでしょうが、だからと言って侮辱するような
言い方は控えるべきではないでしょうか。

>我々個人投資家は、彼等より身軽ですから、その利点を生かして儲けなければ
>なりません。僕はそう思います。

これは全面的に賛成です。前にも書いたような気がしますが、機関投資家と
個人投資家では、プレイしているゲームのルールが違うのです。
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投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月17日(水)14時23分52秒

マーケットの奇術師さんへ

僕は一般投資家の感覚なので、別に高名な経済評論家なわけではありません。
調子はずれの意見かもしれまんが、まずもってお断りしお許しを願いたいと思います

> 洋エンジを5億円も買えば、数百万株持つことになります。四季報に上位株主として
>名前が出るほど買いこんでしまい、身動きが取れなくなったら困りませんか?

別に困りません。500円になってから100万株買うより100円で500万株
買ったほうが、有利です。
TECを研究して1000円が妥当値だと運用者が判断すれば100円で買えるとき
1000万株買ったっていいと思います。

>あやしげな銘柄を使って

TECを論じていて、そういう言い方をすると
TECから名誉毀損で告訴されるかもしれませんよ(笑)

>おそらく投信がお嫌いなのでしょうが、だからと言って侮辱するような
>言い方は控えるべきではないでしょうか。

日経平均が2倍になっても、投信は10%〜20%も運用利回りを出せれば
大成功。日経平均が下がれば、先駆けて元本割れする投信が多いのです。
嫌いというより、同情して、こういうふうにやれば、儲かるよと
ヒントを与えてあげているのです。侮辱してるなら、話題にもしないで無視します。

日経が下げても、元本が増えるような運用をして、世間から信頼をかちえることが
先決です。手数料までとっておいて、元本を3割も減らすようでは世間様から
信用されません。僕は思いやりと親切心で、投信のことを心配しているのです。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)16時02分45秒

草笛さま:
>別に困りません。500円になってから100万株買うより100円で500万株
>買ったほうが、有利です。
>TECを研究して1000円が妥当値だと運用者が判断すれば100円で買えるとき
>1000万株買ったっていいと思います。

その場合はもちろん買ったっていいでしょう。しかし、現在の洋エンジをリサーチして、
1000円が妥当株価だという判断を下すアナリストはいないと思います。

なお、いわゆる5%ルールというものがありますので、普通は1000万株までは
買わないと思います。

>TECを論じていて、そういう言い方をすると
>TECから名誉毀損で告訴されるかもしれませんよ(笑)

あまり現実離れした仮定や、揚げ足取りのようなレスを返されては、まともな議論に
なりませんです・・・

>日経平均が2倍になっても、投信は10%〜20%も運用利回りを出せれば
>大成功。日経平均が下がれば、先駆けて元本割れする投信が多いのです。

そんなことはないと思います。上手な運用をしている投信の過去の基準価格の推移を見れば、
そんなにいわれるほどひどい成績でもないのがおわかりいただけるかと思います。

現実に、現時点でも6ヶ月前比で成績がプラスを維持しているファンドもあります。
もちろん、ベア型投信などではなく、普通の株式投信です。
時期を考えると、極めて優秀な成績だと思いますが、いかがでしょうか。

>嫌いというより、同情して、こういうふうにやれば、儲かるよと
>ヒントを与えてあげているのです。侮辱してるなら、話題にもしないで無視します。

草笛さまのような優れた技量をお持ちの個人投資家の成績と比較すれば、機関投資家の
運用がまだるっこしく愚かしいものに見えるのは当然のことです。
しかし、それは機関投資家のリスクの取り方が小さいこと、動かす金額が大きいこと、
そして運用の方法論とその根底に流れる考え方が根本的に違っていることによるものです。
草笛さまのおっしゃることは、彼らにはおそらくヒントにはなり得ないと思います。

>日経が下げても、元本が増えるような運用をして、世間から信頼をかちえることが
>先決です。手数料までとっておいて、元本を3割も減らすようでは世間様から
>信用されません。僕は思いやりと親切心で、投信のことを心配しているのです。

フィナンシャルプランナーでいらっしゃる草笛さまのご意見とは思えませんが・・・

何度も同じことを書いて恐縮ですが、TOPIXが25%も下がるような年に、
元本割れしないファンドがあれば、それは奇跡のようなものです。
同じ時期に、TOPIXを上回る成績を残せた個人投資家が、はたして全体の何割
いたでしょうか。それを考えると、あながち非難されるような成績でもないと
思います。

どんなときでも元金を減らしたくないなら、預貯金や公社債投信で運用するしか
ありません。そのかわり、もちろんリターンは微々たるものです。
ダウが2倍になれば2倍以上になり、ダウが3割下がっても元金を割り込まない、
そんな魔法のような商品は有り得ません。
株式というリスク資産で高いリターンを期待して運用する以上、リスクは
つきものです。その旨覚悟して投資家は資金を出しているのです。

・・・でも、おそらくそんなことは充分ご承知の上で、こういう感情的なレスを
されているのでしょうね。
お気持ちはわかりますが、掲示板という公の場に投稿なさる際は、なるべく
冷静さを保たれたほうがいいのではないでしょうか。私からもお願いいたします。
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投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月17日(水)17時41分22秒

マーケットの奇術師さんへ

> 何度も同じことを書いて恐縮ですが、TOPIXが25%も下がるような年に、
>元本割れしないファンドがあれば、それは奇跡のようなものです。

奇跡ではありません。プロならそれくらいなことやれなきゃ失格です。
それができないようなら、手数料を返却して、投信運用なんかやめてしまえばいいんです。
下がると読んだらTOPIXの先物を売っておくとか、いろんなやりかたがあります。
プロなら素人に負けてはいけない。

僕は株矢さんがおっしゃるように投信販売が投資家の利益より、設定する側の利益を
優先していることを憂えているのです。やりかた次第では、どんな相場でも利益は
上げられます。それがプロというものではないですか?

投信販売の最前線の証券マンを泣かすような運用はしないでいただきたい。
いろいろな内部事情で、証券会社サイドの利益に偏った運用があるかもしれません。
これを言っては、証券会社に嫌われるでしょうが、公募の引きうけシェアを増やすため
相場見とおしを度外視して、特定の株を仕込んだりしていないでしょうか?
本日、ドコモが219万円+14万円と飛ばせていますが、8000億円の
大型増資をするのに、個人投資家が果たしてドコモを買いあがったりするでしょうか?
NTTの公募のときも同じ動きがありました。こういうシェア争いの買支えに
投信の資金が回されてはいないでしょうか?通信業界の将来性を見込んで
相場観で買ったといえばいくらでも、理由がつけられますからね(笑)

投信が真に投資家の立場に立って運用されて、いい成績を上げて
むしろ投資家のほうから、証券マンにお願いして投信をわけてもらうような
時代がくることを切望してやみません。

この話しはこれまでにしましょう。
投信を理想論で額面どおり論じている奇術師さんと、実態を論じている僕とでは
どこまでいっても平行線です。

それより、売り禁止でどうして、このごろは株価が急落するのか
教えていただけないでしょうか?
売り禁止は買いだ!!と僕の古い頭には刷り込まれているのですが
いつから、売り禁止は売りだ!!に変わったのでしょうか?
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 1月17日(水)19時58分22秒

草笛さま:(1)
>奇跡ではありません。プロならそれくらいなことやれなきゃ失格です。
>それができないようなら、手数料を返却して、投信運用なんかやめてしまえばいいんです。
>下がると読んだらTOPIXの先物を売っておくとか、いろんなやりかたがあります。
>プロなら素人に負けてはいけない。

なんだか意固地になっておられるようですね・・・
相場が上がればそれ以上に上がり、下がっても絶対に下がらない、
そんなことができるファンドがあったら、誰も苦労しません。
世界中の富がその奇跡のファンドに殺到するんじゃないですか?

TOPIX先物を利用できるのは、目論見書に先物やオプションを利用して運用すると
明記された投信だけです。ご存知ですよね?
具体的には、各種デリバティブ型投信、もしくはインデックス型投信です。
一般の株式投信は、デリバティブズを利用したヘッジはそもそも運用方針に入って
いないのです。

なぜ機関投資家がデリバティブズを駆使してパフォーマンスを稼がないのか?
それは、それをすることにより、リスクが高まる、もしくは逆にパフォーマンスが
悪化する可能性があるからです。
レバレッジを効かせると、どうしても逆に行ったときの損失が拡大します。
基準価格が年間で3割下がっただけで罵られるファンドが、わずか一日や二日で数割の
損失を出したら、それこそ大問題視されるのではないでしょうか?
「損失を出さないように利用すれば良い、それがプロというものだ」などというのは、
机上の空論であることは言うまでもありません。

それともうひとつ、流動性を考えると現実問題として利用しにくい、ということもあります。
資産残高が1200億円のファンドなら、TOPIXでフルヘッジをしようとすると
1万枚もの建玉が必要です。こんな建玉が現実の先物市場で可能でしょうか?
ヘッジのための建玉が、裁定取引を誘発して肝心の現物資産の価値を下げてしまう、
などという馬鹿げたことになってしまいかねません。
また仮に強引に建てたとして、こんな玉を機動的に動かせるとお考えでしょうか?

これまた前にも申し上げましたが・・・そもそも、株式投信とは、債券や預貯金よりも
『長期的に平均して』利回りの高い運用を狙って作られたものです。
魔法のようなノーリスクハイリターンを約束するものではないのです。

>僕は株矢さんがおっしゃるように投信販売が投資家の利益より、設定する側の利益を
>優先していることを憂えているのです。やりかた次第では、どんな相場でも利益は
>上げられます。それがプロというものではないですか?

パフォーマンスを上げることを最優先するなら、もちろんいろいろな手段はあります。
しかし、ファンドにとって何より大切なことは、信託財産を必要以上にリスクに
さらさないことです。仕手の真似事をしたり、先物やオプションのレバレッジを
目一杯効かせたりするのは、機関投資家の運用ではありません。
『プロ』とおっしゃいますが、プロの個人投資家とプロのファンドマネージャでは、
期待される要素が全然違うのです。
草笛さまのおっしゃっていることは、ファンドマネージャに個人投資家のまねをして
どんどんリスクを取れ、というのと同じことだと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)19時59分16秒

草笛さま:(2)
>投信販売の最前線の証券マンを泣かすような運用はしないでいただきたい。

セールスマンが顧客に文句を言われて泣くのは、その投信の詳しい内容も理解して
いないくせに、上から言われるままに流暢なセールストークで顧客を丸め込んで
強引に販売したからではないでしょうか?
「プロならどんなときでも元本を割らず、高い利回りを出して当然だ」
などというとんでもない認識で売っていたのなら、トラブルになるのも
当たり前のことです。

>いろいろな内部事情で、証券会社サイドの利益に偏った運用があるかもしれません。
>これを言っては、証券会社に嫌われるでしょうが、公募の引きうけシェアを増やすため
>相場見とおしを度外視して、特定の株を仕込んだりしていないでしょうか?

憶測でそのようなことはおっしゃらない方がよろしいかと存じます。

ちなみに、バブル以前は、もっとひどいこともいろいろありました。利益の付け替えなど
多発状態だったそうです。そのあたりも証券スキャンダル事件のときに明るみに出て、
それ以後当局の監査が厳しくなり、特定の証券会社の利益の為にする売買は
(少なくとも表面上は)有り得ないことになっています。

だいたい、系列とは言え別会社の運用担当者に、わざわざそんな圧力をかけてまで
なぜファンドの資金を動員させなければならないのでしょう?
自己勘定で買えば済むことではないでしょうか。

>この話しはこれまでにしましょう。
>投信を理想論で額面どおり論じている奇術師さんと、実態を論じている僕とでは
>どこまでいっても平行線です。

その方がよろしいかと存じます。
失礼を承知で申し上げますと、私の目から見れば、草笛さまこそ、『実態を論ずる』と称して
単なる思い込みや空論で批判しておられる部分が多すぎるように思います。

>それより、売り禁止でどうして、このごろは株価が急落するのか
>教えていただけないでしょうか?
>売り禁止は買いだ!!と僕の古い頭には刷り込まれているのですが
>いつから、売り禁止は売りだ!!に変わったのでしょうか?

えーと、これは私に対する問いかけなのでしょうか?
残念ながら、私は仕手株はなるべく触らないようにしておりますし、貸株規制の
入るような銘柄もほとんど手がけることはありません。
ですので、そのようなことはあまり考えたことがなく、わかりません。
株矢さまや時の行者さま他の、仕手戦に詳しい方々にお尋ねになった方が
よろしいかと存じます。
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投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月18日(木)12時11分10秒

マーケットの奇術師さんへ愛をこめて

尊敬する奇術師さんに、初めてちょっと噛みついたのは
実を申し上げますと、少し感情を害したからです。

温和と礼儀正しさを売り物に改名した草笛が一瞬、清春に戻ってしまいました (^^ゞ
お年玉として渾身の力を振り絞って推奨したTECにいち早く、買いましたと返事を
いただき、その上に100円の逆指値で買い増ししたとの投稿をいただいたことは
さすが奇術師さん、銘柄を見る目があり、他の人とは違うと感じいっていました。

ところが、1月16日にほぼ売りきって、宝くじとして、少し残しているとの
投稿です。僕は200円目標と言っているのです。130円や140円で
売ってしまわれては、面白くありません。残りは宝くじだという書き方も
奇術師さんにしては、人を馬鹿にした言いぐさです。
TECは宝くじみたいな会社ですか?
宝くじというのは、ほとんど当たらず、紙切れになるものの代名詞ですよ。

僕はつなぎ売りして、また買い戻しておきました。
そのやりかたは奇術師さんから学んだものです。
売りきってしまうと、下げたとき買おうと思ってもなかなか買えないものだから
つなぎ売りしておいて、本玉は持続しておくべし、というのは奇術師さんの教えです。

人にはそういっておいて、なぜ自分では、おやりにならないのか?
それは、TECなんか、どうせたいしたことない、という侮りの気持ちがあるからではないか?
それで、ついポロリと宝くじ、だの、怪しい会社などの発言がでるのです。

僕は最初から、「TECなんか3月まで上がらない」と言いきっていたhydeさんには
カチンときません。それも一つの相場観だからです。
しかし、「買いました、また買い増しました」といっておいて、少し動きだしたら「売りました
あとは宝くじです」こりゃあ、ないじゃないですか?

前にXXさんに噛みついたのも、XXさんが「丸善は加藤氏が参戦してストップ高する!」
と投稿しておいて、自分は売りぬけて、その後で「売り売り売り」と投稿されたからです。

最初から、ダメだと言っている人より、自分も買いだと言っておいてから、
ダメだ、売りました、宝くじだ、と言われると悪い方への影響力が大きいのです。
わけて、奇術師さんや、XXさんのように、売り専の顔となっている人の影響力は大きい。

奇術師さんは、売り専の投稿なんて、相場に影響ないと頑固に信じておられますが、
そんなことはありません。相場は人のこころで動くのです。
奇術師さんほどの有名人が、TECを買ったといえば、草笛の煽りでは、踏みきれないが
奇術師さんが買うなら、俺も買おうと思う人は多いのです。
同じく、あなたが売りぬけたといえば、投げも出てきます。

1月16日の売買高1位のとき、日経新聞は、相場解説で、
「東洋エンジニアリング、東洋シャッターの手口は松井証券やネット系証券が目立つ」
とちゃんと解説しています。

願わくば、宝くじ発言を取り消して、押し目があれば、TECはまた仕込みたいと
訂正していただきたいものです。伏してお願い申し上げます。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月18日(木)19時16分41秒

草笛さま:
うーん、なるほど、草笛さまの考え方はもともとそういうものですよね。

>TECは宝くじみたいな会社ですか?
>宝くじというのは、ほとんど当たらず、紙切れになるものの代名詞ですよ。

1日で30円幅取れたので、少し残した分は倒産して紙切れになっても全体として
元はとれる計算です。万一大きく上げれば非常に嬉しいです。そういった意味で
「宝くじ」と書きました。コールオプションと書くよりは風情があるかな、と。

>僕はつなぎ売りして、また買い戻しておきました。
>そのやりかたは奇術師さんから学んだものです。
>売りきってしまうと、下げたとき買おうと思ってもなかなか買えないものだから
>つなぎ売りしておいて、本玉は持続しておくべし、というのは奇術師さんの教えです。
>人にはそういっておいて、なぜ自分では、おやりにならないのか?

私が売り繋ぎをするのは、原則として長期保有の現物株を所有している銘柄だけです。
短期で売買差益を取るのが目的の売買については、あまりツナギはしません。
利食いになるか損切りになるか、いずれにしても反対売買するのが基本です。
これは以前にも申し上げたとおりです。

>それは、TECなんか、どうせたいしたことない、という侮りの気持ちがあるからではないか?
>それで、ついポロリと宝くじ、だの、怪しい会社などの発言がでるのです。

たいしたことあろうがなかろうが、私が見ているのは株価の動きであって
会社の評価ではありませんので、それは関係ありませんです。
あやしげな会社を使って云々、というのは、別に洋エンジだけのことを指して言った
わけではありません。

>しかし、「買いました、また買い増しました」といっておいて、少し動きだしたら
>「売りましたあとは宝くじです」こりゃあ、ないじゃないですか?

どうしてですか? 買ったら最後まで草笛さまにお付き合いして200円を目指さなければ
ならないということはないはずですけど。
誰がいついくらでどれだけ買おうが売ろうが、それはその人の判断次第なのでは
ないでしょうか。なぜそういうことをおっしゃるのかわかりません。

個人的には、
・・・安値でとりあえず少し買って上げはじめるのをじっと待ち、
・・・いざ上げ始めたらすかさず初動に乗って思い切って買い増し、
・・・深追いせず出来高のピークでさっと売り抜ける
というのは、ひとつのやり方として、否定されるべきものではないと思うのですが。

・1日で3割取れれば十分、他にもいくらでも銘柄はあるので目先のピークで一旦降りる
・時間はかかるかもしれないが、乗った以上は苦労してでも200円以上までとことん取る

どちらの考え方をとるのも、人それぞれ、その人の判断次第ではないでしょうか。

>最初から、ダメだと言っている人より、自分も買いだと言っておいてから、
>ダメだ、売りました、宝くじだ、と言われると悪い方への影響力が大きいのです。
>わけて、奇術師さんや、XXさんのように、売り専の顔となっている人の影響力は大きい。

???
では私は買いましたとか売りましたとか、投稿してはいけないのですか?
「悪い方への影響力」って、どういう意味でしょう。草笛さまが買っているのに
売られるのはマズイ、ということでしたら、それは考え違いだと思いますよ。

>願わくば、宝くじ発言を取り消して、押し目があれば、TECはまた仕込みたいと
>訂正していただきたいものです。伏してお願い申し上げます。

宝くじというのがお気に召さないようですので、
「残りは次回の上げ相場の種玉として大切に残しておきます」
・・・というふうに訂正したいと思います。
もちろん深押しがあれば、再度買ってみることもあるかもしれません。
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投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月19日(金)00時24分30秒

マーケットの奇術師さんへ

ご丁寧なレスありがとうございます。
僕の言い分は勝手なところがあるのは重々承知の上で申し上げました。
本心を赤裸々に申し上げ、失礼もあったかと存じますが
余裕のご返答をいただき、感謝しております。

>1日で3割取れれば十分、他にもいくらでも銘柄はあるので目先のピークで一旦降りる

3割ですか。そういう意識が僕にはなくて、まだ30円しか上がっていないと・・・・・
運用資金のスケールの違いなのかな、と思い知らされます (^^ゞ

>宝くじというのがお気に召さないようですので、
>「残りは次回の上げ相場の種玉として大切に残しておきます」
>・・・というふうに訂正したいと思います。
>もちろん深押しがあれば、再度買ってみることもあるかもしれません。

子供がダダをこねているようで忸怩たるものがありますが
そういっていただくと、ほっとします。
ご配慮、ありがとうございます。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月19日(金)02時02分13秒

建築家さま:
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。レポート未提出で、すみません (^^;

5333 ガイシですね。
この銘柄、もちろん日本の誇る優良企業のひとつで、投信も常に買い持ちしています。
もうひとつ、これはガイシに限らず森村系に共通する特徴なのですが、生保の持ち株が
非常に多いです。

チャート以外の需給面を考えますと、現在まとまった売りを出しているのは外資系
ではないかと見ています。彼らは今、ちょうどポートフォリオ組み替えの時期で、
去年大きく上げて利が乗った銘柄は暮れから年初にかけて順次整理に動いてきます。
このセクターは去年特に大きく上げましたので、ガイシ以外にも利益確定の動きが
出やすいですね。
今後、期末から新年度にかけて、今度は国内機関投資家勢の動きも出てきます。
比較的長く持っているファンドや生保も、今年はある程度益出しに出てくるんじゃ
ないかと見ています。このへんの銘柄の場合、金融機関の持ち合い解消売りより、
そちらの要素の方がむしろ重要かもしれません。

チャート的には、私は去年の段階ですでに大勢は転換したと考えていました。
崩れ気味ではありますが、三尊天井をいちおう完成し、その後の戻り一杯、
ということで、あとはタイミングだけ・・・まず休み明けに試し玉を建ててみました。
その後は高い日の翌日を狙って、少しずつ玉を増やしています。
200円幅ぐらいで波を打ちながら、ゆっくり下がって行ってくれれば理想です。
ちょうど、去年のTOPIXのチャートと似たイメージを期待しています。
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投稿者:建築家  投稿日:2001年 1月19日(金)05時18分49秒

マーケットの奇術師さま:
ほんとうに、お忙しい中コメント頂き有り難うございます。
恐縮しております。<(_ _)>
奇術師さまの投稿はすべて保存しファイリング、投稿される銘柄もチャート
チェックさせて頂いています。
奇術師さま以外の方の銘柄もチャートチェックはしています。
以前は、『自分ならこんなポジションからは売らないな』なんて否定的な見方を
していましたが、最近は、『この人はこんなポジションから売れるのか』に変わって
きました。
9日の投稿の5333ガイシは、奇術師さまにしては、すこし早いのではと思いました。
しかし、8月〜1月までの高値維持、奇術師さまの最近投稿のキーワードのひとつ、
ポートフォリオ組み替えの時期、期末にかけて益出しにされる銘柄ではないかと思って
いましたが、奇術師さまのレスも概ねその様でしたので安心しました。
2つわからないことがあるのですが、森村系とはなんでしょうか?
>ハント姉妹さまの元ネタのお判りになる方は掲示板読者の1%以下でしょうね (^^;
1%以下となると気になります。ハント姉妹=半年前ですか?

レポートの件は気長に楽しみにお待ちしていますので、あまり気になさらないで下さい。

私の投資スタンスは、売り専、売り天の多くの方とは、かなり違っているのではと思
っています。
私は、2年ほど前から、奇術師さまの長期保有現物というものはしていません。
すべて現金担保です。信用での売り買いだけですが、昨年は結果として純粋な買いは
1回、売り建て後のドッテン買いを数回だけで、あとはすべて売り建ての取引でした。
現物を持たないことが幸いして、現物株の評価損を受けず、昨年の運用成績はよかった
ですが、どうも私かやりやすい運用資金額は3000万台のような気がしていますので、
余剰利益は運用資金から抜いています。5000万で運用してもホジションサイズを増
やして行けそうな気もするのですか・・・・

PS.すこしは壁をこえることも考えていますが、奇術師さまのように長期保有現物株
   を持ち始めるか、オプション取引を組み合わせる(個別銘柄のオプションてないの   か?)
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月19日(金)12時57分14秒

今日も今のところダウは上げていますね・・・
週末ということで、普通ならこの後は利食いが出て一服するものですが、
こうなってくると、逆に売り方の手仕舞い急ぎで踏み上げの可能性もあります。
ちょっと注意して見て行きたいと思っています。

建築家さま:
とりあえず、簡単にご質問にお答えします。

『森村系?』

明治時代、森村市左衛門翁によって設立された日本陶器を母体に、大正時代に続々と
部門分離されて生まれた陶磁器関連企業集団のことです。

5331 ノリタケ(元日本陶器)
5332 TOTO
5333 ガイシ
5334 特殊陶
5336 INAX

など、すべて森村グループです。

『ハント姉妹?』

これは、1979年から80年にかけて、銀市場で大規模な買い占め事件を起こした
テキサス州ダラスの石油成金、ハント兄弟を元ネタにしておられるのだと思います。
少し詳しく説明しますと・・・・

このハーバートとネルソンのハント兄弟、草笛さまをさらにパワーアップしたような、
とんでもない人たちでした。
「銀を買おう! 100ドルになるのが霊視出来ます! 信じる者は救われる!」
・・・などと煽ったのかどうか知りませんが、石油繋がりでアラブの大金持ちまで
引き込み、世界中の銀塊を根こそぎ集めかねない勢いで買いまくりました。

おりしも当時、ソビエトのアフガン侵攻と第二次オイルショックが起き、メタル市場は
インフレと戦略物資思惑で、軒並みガンガン値を上げているときでした。
年初、トロイオンスあたり5〜6ドル程度だった銀は、夏には10ドル、年末には35ドル、
そして翌80年1月にはついに50ドルにまで大暴騰しました。
レバレッジの効いた証拠金取引であることを考慮すると、ちょっと想像もつかない動きです。
最近話題になったパラジウム騒動など足元にも及ばない大相場でした。

COMEX(NYの貴金属市場)はもちろん怪我人続出の大混乱です。ちなみに当時、
銀の暴騰を嫌気して富士写や小西六まで売られる始末でした。
しかし、やはり天罰が下ります。業を煮やした市場当局が規制を発動、同時に鉱山筋も
大量の売りをぶつけ、あっという間に銀は10ドルまで暴落します。大損失を抱えた
ハント兄弟は、さらに相場操縦の疑いで刑事告発され、有罪になってしまいました。

・・・とまあ、これがハント兄弟事件のあらすじです。

『個別銘柄オプション?』

ありますよ。でも、板が薄すぎて、現実的にはあまり使えないようです。
私もやったことありません。
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投稿者:建築家  投稿日:2001年 1月19日(金)16時34分27秒

マーケットの奇術師さま:
さっそく、教えて頂き有り難うございます。
森村系とはそう言う事ですか。
ノリタケが母体なんですね。
TOTO、ガイシ、特殊陶、INAX・・も分離していった。
INAXなんですが、最近システムキッチンではなかなか良い製品を出している
と思います。
ハント兄弟事件は1980年頃の話しなのですね、
その頃の私は、たぶん中期国債ファンドも知らなかったと思います。
>ハント兄弟、草笛さまをさらにパワーアップしたような、とんでもない人たちでした。
ここの所、爆笑してしまいました。<清春さますみません、他意はありません(_ _)>
個別銘柄オプションはあることはあるが、現実的にはあまり使えないのですか。
両建てで入る局面や、売り建てのヘッジで使えないのかな?
なんて、漠然と考えたのですが、残念です。

PS.奇術師さま、今回はいろいろお忙しい中に教えて頂き有り難うございました。
   今後ともよろしく、ご教示下さい。
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投稿者:RASTER  投稿日:2001年 1月20日(土)14時47分51秒

みなさんこんにちは、いつもROMして勉強させていただいております。

6753シャープ 急騰していましたので1月17日寄りつき1枚売りました。
あと、月曜日に寄りつき売り1枚、1800円どころで1枚づつ売りあがろうと考えています。

マーケットの奇術師様、阿扁様が買いとのことなので少しびびっています。
私も上昇波動入りだとは思いますが、急騰しているので目先の下げで少しはとれると思っています。
売りあがるより損きりの方がよいのでしょうか。

また、マーケットの奇術師様は売りからどてん買いなさっていますが、押し目を待たずに
買いを入れるのは私にはできません。
どのような判断で買いあがられるのか教えてください。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月21日(日)12時59分06秒

RASTERさま:
>私も上昇波動入りだとは思いますが、急騰しているので目先の下げで少しはとれると思っています。
>売りあがるより損きりの方がよいのでしょうか。

6753 シャープですね。まあ、見方の分かれるところでしょうし、売り上がるというのも
ひとつのやり方だと思います。

個人的には、流れに逆らっても、リスクのわりに得るものが少ないと思いますので、
あまりそういう戦術はとりません。ひとつの玉を助けるために、ツナギを入れたり
ナンピンしたり、どんどん追加兵力を投入して頑張るのは、資金的にも時間的にも
非効率になりがちですので・・・
要するに、引かれ玉を可愛がるより、面倒だから傷の浅いうちに切っちゃえ、ということです。
そういえば、いつぞや草笛さまには、冷酷非情のニヒリストだと評されてしまいましたが (^^;

>また、マーケットの奇術師様は売りからどてん買いなさっていますが、押し目を待たずに
>買いを入れるのは私にはできません。どのような判断で買いあがられるのか教えてください。

普通は損切りするだけで、ドテンまではしないんですけど、このシャープの1600円手前の
抵抗線というのは、テクニカル的に非常に重要なポイントでしたので・・・
・去年の3月天井から下降するトレンドライン
・去年の8月安値の支持線
・去年の11月の戻り高値の抵抗線
・去年11月の底から今年始めまでの底練りが上離れた際の高値到達目標
などなど、いろんなラインが一点で交差するところでしたから、そこを抜かれた以上は
大勢上げに転じたとみなさざるを得ません。私は余裕を持たせて1600円を損切り
ポイントにしていましたが、18日に寄り付きであっさり1600円をつけたので、
強いと見て即座にドテンしました。ちなみに、単純にドテンするだけではなく、
やられたときの倍返しということで、損切りした売り玉の2倍の株数で買い建てました。

・・・こんなところでよろしいでしょうか。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月22日(月)02時08分16秒

木野子さま:
>空売り禁止といっても、実際まだ空売りできるくらいのことさえ知りませんでした。
>どんな人がそういう規制銘柄でも空売りできるのでしょうか

横から口を挟んじゃって、ごめんなさい。
ひょっとして、貸株規制がかかった後も日証金の貸株残が増えていることを疑問に思われて、
お尋ねになっているのでしょうか。

もしそういうことでしたら、それは誰かがまだこっそり新規で売り建てているのではなく、
おそらく証券会社の自己融資分の信用買いの決済によるものだと思います。
大手の証券会社では、信用の売り注文と買い注文をそのまま日証金に通すのではなく、
店内で売りと買いを相殺し、差分だけを日証金に繋ぎます。これを「店内食い合い」と
いいますが、そのうちの買い(融資)の一部が返済されると、証券会社と日証金の間で
それだけ貸株需要が発生しますので、日証金の貸株残が増えるわけです。
融資の返済停止(信用買いの現引禁止・転売決済禁止)規制までかかると、それ以上は
増えなくなると思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月27日(土)20時39分28秒

セガその他の規制の件で、みなさまの議論をたいへん興味深く拝見しておりました。
ただ、やや誤解があると思われる意見もあったようですので・・・

まず「規制」とはなにか、そして「規制」が発動されると一般にどういう影響があるのか、
そのあたりを確認し、そしてそれを踏まえて今回のセガの規制の影響について具体的に
考えて行くとわかりやすいかもしれないと思います。

★規制とはなにか

ひとくちに「規制」と言っても、それは大きく分けて2つの意味があります。

1.東証の信用取引規制
これは、信用取引を利用した売買が異常に過熱し、過当投機や混乱を招く恐れがあると
東証が判断した場合に発動される取引規制です。

1-a. 日々公表銘柄指定
1-b. 増担保規制(保証金率のアップ)
1-c. 担保制限(現金保証金の要求など)
1-d. 取引停止

などがあります。普通は1-aまでで、1-b以降に進むことはめったにありません。
ちなみに現在は、丸善と洋シャタが日々公表銘柄になっています。

2.日証金の貸借取引規制
これは、制度信用売り残高が急増し、必要な貸株の調達が困難になる恐れがある、あるいは
実際に困難になった場合に、日証金が証券会社に対して随時発動する規制です。

2-a. 貸株注意喚起指定
2-b. 新規売り停止規制
2-c. 現引制限・現引停止規制
2-d. 買返済制限・買返済停止規制

と、株不足が深刻になるに従って進んで行きます。

なぜ現引きや融資(信用買い)の返済が規制の対象になるのかと言いますと、簡単に言えば
絶対的な売りの多さではなく、売りと買いの差分が問題になるからです。つまり、現引きや
買いの返済で相対的に売りが買いより多くなると、それだけ日証金が外部から株券を調達
してこなければならなくなるからです。(はしょった説明ですけど)

ちなみに、来週月曜日約定分からかかるセガの規制は、正確には
『新規売り停止(2-b)および買いの現引きに伴う融資返済申込停止(2-c)』です。
・・・普通、注意喚起指定があり、その後しばらくして新規売り禁止規制がかかるのが
通例ですが、今回は第3段階まで一気に進んだわけで、これは相当の株不足が現実に発生
していることが推測されます。
現に、最新の日証金残は、

貸株残 7782.1
融資残 1465
差引 -6317.1 (前日比 -1715.9)

となっており、逆日歩も3円ついて、株券調達の困難を伺わせています。

★規制がかかるとどうなるか

通常、東証の規制にしても日証金の規制にしても、公的規制がかかると証券会社は早い段階で
社内規制を敷きます。各社、厳しいところもあればゆるいところもあり、また客の信用度に
よって個別に対応が異なってきますのでいちがいには言えませんが、たとえば
・新規信用取引注文の禁止、または数量制限
・担保率や維持率の引き上げ
・代金の前受け徴収
・現物も含め、全面的な新規売買禁止
など、なるべく取引をさせず、既存建玉は決済を促す方向に持っていきます。
私はネット取引は口座こそあるもののほとんど使っていないので、詳細はわかりませんが、
おそらくネット取引では通常取引以上に厳しい規制がかけられるのではないでしょうか。

先日から『仕手株の売り禁止は上げか下げか?』というのが話題になっていますね。最近は
下がることが多いそうですが、私の個人的な考えでは、その理由は次のようなものでは
ないかと。

1.参戦していた一般の個人投資家(いわゆる提灯)が、手仕舞う方向に動きがちなこと
2.いわゆる本尊、あるいは大口の投資家筋が、規制のさらなる強化を恐れていったん
  手持ちの売り玉に見合う分まで信用買いを減らす方向に動くこと
3.資金いっぱいに勝負している投資家に、証券会社が建玉を削減するよう圧力をかけること

などなど。

ではセガも下がるのか? 私は、必ずしもそうは言えないと思っています。
でも疲れたので続きはのちほど・・・ (^^;
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 2月 1日(木)08時39分36秒

昨日は指数は小幅反発、TOPIXは1300ポイントに乗せて引けました。
セクター的には、上昇組の代表が鉱業、下落組の代表が証券という感じでしょうか。
ともあれ、FOMCもおおかたの予想通りの結果となり、今日からは名実ともに2月相場入りで、
ビッグプレイヤーたちも一斉に蠢き始めることでしょうね。

5001 日石三菱、8751 東海上、売り。
6754 アンリツ、7751 キヤノン、買戻し。
1942 関電工、4613 関西ペ、現物手仕舞い売り。
4996 クミアイ化、6707 サンケン、6857 アドテスト、8803 平和不、9005 東急、9737 CSK、買い。

ママさま:
はじめまして。
6765 ケンウッド、見てないのでわかりませんけど、決算発表でもあったのではないですか?
個人的には、上げに転じてから押し目買いで、充分間に合うと思いますけど、安いのでとりあえず
少し買って様子を見てみるというのも可かもしれませんね。

目先の瑣事さま:
はじめまして。

>東洋エンジまだ買っていません。が冷やかしで書いたわけではありませんから。
>買う気はあるのです。草苗さんの言われるとおり、踏ん切りがつかないだけです。

個人的には、草笛さまのおっしゃるとおりだと思います。いや、上がるかどうかじゃなくて・・・
興味がおありなのでしたら、とにかく、まず成行で1000株買ってみてはどうでしょう、ということですね。
いわゆる試し玉です。実際に玉を持てば、それを通して値動きにカンが働き出すものですよ。
その後、行けそうだと思えば、タイミングを計って本格的に買い出動すればいいのです。
ダメだと思えばあきらめてさっさと手仕舞い、忘れてしまいましょう。
行くにしてもやめるにしても、たとえ1枚でも試し玉を建ててあれば、決断がスムースになるんじゃ
ないかと思います。

逆春さま:
はじめまして。
郵貯銘柄論、面白く拝見させていただきました。

個人的には、郵貯と張り合うためには、利回りもさることながら、安定度・信用度がまず第1に
要求されそうな気がします。要するに、倒産せず、また株価が大きく下がる心配が無い、という
ことですね。成長性は二の次です(私見です)。

まあ、電力や鉄道ももちろんいいのですが、上記の観点から厳しく条件を絞ってみますと、

1.過去10年間、安定して配当していること
2.過去10年間、無借金、もしくは実質無借金であること
3.過去10年間、自己資本比率が常に50%を上回っていること
4.現在の株価水準が過去10年間の底値圏にあること
5.東証一部上場会社であること
6.ある程度の流動性があること(理想的には1日平均出来高が10万株以上あること)

・・・いまどきそんな会社があるのか? と言われそうですが (^^;

私の持っている銘柄の中で、これに最も条件が近いのが、3216 御幸毛織です。
流動性には難ありで、能美防災とどっこいどっこいなのですけど、それ以外は
パーフェクトに条件を満たしています。配当利回りも今なら3%強。
知る人ぞ知る財務超優良会社で、このみゆきちゃんに比べれば、能美防災など
いつ潰れるかわからなくて、怖くて買えなくなるほどです(冗談です^^;)。

それでもやっぱり流動性が気になる、とおっしゃる方には、7911 凸版印刷なども
いいかもしれません。さすがに利回りでは見劣りしますが、財務体質は超A級です。

自分の持ち株の中からチェックしてみただけですから、他にもいろいろ
面白いものがあるかもしれません。こういう観点で銘柄を調べてみるのも、
また楽しいですよね (^^)
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Gold
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 2月 4日(日)21時46分51秒

ヴォルテールさま、ハント姉妹さま:
個人的には、貴金属の長期定額購入をなさるなら、金よりもプラチナを
お勧めしたいです。休日モードということで、少し詳しく述べてみます。

金というのは、不思議な商品です。いや、商品とは言えないのかもしれません。
なぜなら、金には、本当の意味での需要、つまり実需というものがあまり
存在しないからです。

この世に存在する「商品」とは、すべて消費されるために生産されています。
採掘された原油は精製され、燃料や石油化学製品原料として消費されます。
生産された穀物は、飼料や食料として消費されます。
非鉄金属も、繊維も、鉄鋼も、セメントも、紙も木も、すべて同じことです。
そして、消費という需要と、生産という供給のバランスするところで最終的な
価格が決まります。『需給に勝る材料無し』というのは商品界のことわざですが、
一時的に思惑で相場が動いても、結局のところは需給関係が価格を妥当なところへ
収斂させて行きます。

金以外の貴金属には、宝飾品としての需要以外に、それぞれ工業物資としての
重要な用途があります。
銀は写真感光剤や抗菌剤としての、プラチナやパラジウムは触媒や電極材料としての
需要が、総需要の半分以上を占めています。
ところが金には、そういった実需がほとんどありません。せいぜいメッキや歯科材料
程度のもので、「需要」の大部分は宝飾品・投資・退蔵需要です。
しかも金は化学的に安定な物質で、錆びたり腐ったりしません。
ソロモン王やミダス王の昔から、永久にそこに存在するのです。
これを言い替えますと、世界中の金鉱山から採掘される年間約4000トンの新産金の
かなりの部分が、地上在庫として毎年繰り越されて行くということです。

要するに、穀物は食べたら消滅します。石油は燃やせば消滅します。
しかし、金はあまり消滅せず、地下から掘り出された金が毎年どんどん地上に
あふれかえってくるのです。「不思議な商品」とは、そういう意味です。
ですから、はっきり言えば金価格は毎年下がるのが当然なのです。

そう、プロにとって、金市場は売るためにあるのです。永遠の戻り売り銘柄と言っても
過言ではありません。

ニクソンショック以後の現代は、もはや金本位制の時代ではなく、実物通貨としての
価値は幻想になっています。つまり、昔は、金の本質的価値に「通貨的側面」という
プレミアムが乗っていたわけですが、それが徐々に剥げ落ちてきているのです。
一挙に急落しないのは、それがいまなお消費者の「共同幻想」に支えられている
からに過ぎません。

産金会社や商社、貴金属商、宝飾品業者などは、こういうことは口が裂けても言いま
せんけど、彼ら自身は常に市場で売り方に立ち、大規模なヘッジ売りをしています。
南アや豪州の鉱山会社がCOMEXでどれだけの売り玉を持っているか、あるいは
純金積立を派手に広告している商社がTOCOMでどれだけの売り玉を持っているか、
調べてご覧になれば、おそらく驚かれることと思います。
彼らが必要としているのは、富の象徴というイメージに幻惑され、自分たちの売りに
喜んで買い向かってくれる消費者なのです。

金地金は、持っているだけでは利息を生みません。各国の中央銀行は、準備資産として
莫大な地金在庫を持っていますが、それを貸し出してリース料を取り、利息の代わりに
しています。
しかし、その貸し出された地金がフォワード売りを生み、ますます金価格の低迷を招く
結果になっています。近年、欧州の中央銀行が相次いで保有金の売却をしているのは、
通貨的側面というプレミアムが消滅した金を大量保有する意味が薄れているからです。

株に例えて言いますと、万年無配のくせに毎年定期的に公募増資をする会社の
ようなものです。大株主たちは、株を貸し出して貸株料を受け取っていますが、
需給悪に加え、その貸し株がまた慢性的な売り圧力となる悪循環で、株価は
いっこうに上がりません。
それでもおおかたの大株主たちは、昔からのしがらみもあるので、なかなか持ち株を
売りに出すまでには至っていません。しかし、それも限界に近づき、思い切りの良い
一部の大株主は、少しずつ持ち合い解消売りを出し始めています・・・
と、こんなイメージでしょうか。
この会社の株、みなさまなら買う気になりますか?
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posted by   at 00:00| マーケットの奇術師さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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